観察実験スタート!自分の腕で“弁”を見つけよう!
みなさん、自分の体の中をどんなふうに血が流れているか、考えたことはありますか?心臓がドクドクと動くたびに、血液は全身をめぐっています。でも、心臓から遠く離れた場所――たとえば手や足の先から、どうやって血は心臓に戻ってくるのでしょうか?しかも、重力に逆らって上に戻るなんて、ちょっと不思議ですよね。
実は、その秘密のひとつが「静脈弁(じょうみゃくべん)」と呼ばれる小さなしくみにあります。今回は、その静脈弁を自分の体で見つける方法を紹介します。ちょっとした観察で、人体のすごさを体感できますよ!
まず、腕の血管の見やすい場所を探してください。手首の内側や腕のひじのあたりなど、青く浮き出た血管が見つけやすいと思います。そこに、逆の手の指2本を当てて、すこし強めに押しながら、血管の中の血を外側に向かって押し出すようにしてみましょう。まるで歯磨き粉をチューブから押し出すような感じです。
次に、2本のうち片方の指をそっと離してみてください。血がスッと戻ってくるのが見えるはずです。でも、ある場所から先には血が戻らないところがあります。そこにあるのが「静脈弁」です。
文字だとわかりにく人はこちらをご覧ください。動画で詳しく説明されています。
これは、血液が逆流しないように、一方通行でしか流れられない“ドア”のようなもの。血を心臓へ戻すための大事なしくみなんです。
身近な体で、こんなふうに理科の発見ができるって、ちょっとワクワクしませんか?ぜひ自分でも試してみてください!
お問い合わせ・ご依頼について
科学の不思議やおもしろさをもっと身近に!自宅でできる楽しい科学実験や、そのコツをわかりやすくまとめています。いろいろ検索してみてください!
・運営者・桑子研についてはこちら
・各種ご依頼(執筆・講演・実験教室・TV監修・出演など)はこちら
・記事の更新情報はXで配信中!
科学のネタチャンネルでは実験動画を配信中!