手軽にできるタマネギの細胞を観察のコツと結果例の写真
ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。
中学2年生の理科2の生物分野にて、タマネギの鱗茎(りんけい)の細胞の観察があります。その方々について教員向けにまとめました。まずは準備するものですが、
タマネギ、スライドガラス2枚、カバーガラス2枚、顕微鏡、ピンセット、染色液(酢酸カーミン)、スポイト、カッター
です。タマネギはスーパーで買ってきました。
ピンセットが写真には入りませんでしたがご了承ください。タマネギを八つ切りにして、鱗茎(りんけい)をはがして、さらに半分にして、その裏面にカッターで5mm程度の正方形にきります。
カッターで正方形に跡をつけていきましょう。
切り込みの沿ってピンセットで表皮をはがして(薄皮)、スライドガラスに載せます。一人2枚載せていきますが、なお剥ぎ取ったものを元に戻すようにして、スライドガラスに載せましょう。スライドガラスにのせた表皮の一方にスポイトで水を、もう一方に酢酸カーミンをたらします。3分くらいそのまま浸しておきましょう。
カバーガラスをそれぞれかけます。わずかに空気が入ることがありますが、できるだけ追い出すようにして、ピンセットなどで軽く押していきましょう。
顕微鏡で接眼10倍×対物4倍=40倍、100倍、400倍で観察をします。そして400倍でスケッチをしていきます。400倍でみるときにスライドガラスに対物レンズがぶつからないように使い方に特に注意をします。
結果は次のようなものですが、それぞれによって違う見え方をするので、感動しました。
水の場合 40倍(接眼10、対物4)
100倍(接眼10、対物10)
400倍(接眼10、対物40)
酢酸カーミンにつけたもの 40倍
100倍
400倍