新センター「物理」プレテストは計算問題が大きく減った

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。 

センター試験も来週にせまってきました。そんな中、新しく変わるというセンター試験の施工問題(プレテスト)の問題を見て、電車で解いていました。

第二回プレテストはこちらから

第1回目も解いたのですが、1時間という時間の中では到底解けないような内容で驚きました。プレテストなので、試しに作ってみたというところでしょうが、とにかく今までとは違ってときにくいし、時間もかかる歯ごたえのある問題でした。当然平均点も低くなってしまったわけですが、今回はどうなっているのでしょうか。

第1問は、小問集合の問題で、今までのセンター試験と大きく変わるということはないのですが、難易度としては高めです。定性的な問題が多いかなという印象も受けました。

第2問は、運動量保存に関する問題なのですが、実験データとともに出題されています。力積について詳しく知っておく必要があるかなというような問題でした。作用反作用の衝突実験はセンサーを使ったデータで示されており、普通は多くの学校で生徒がやったことがない、または見たことがない実験という点で、厳しい感じもうけました。私は演示のみですが授業で見せています。このように考えると、センサーをつかった実験が大切なことがよくわかります。

第3問Aは、シャボン膜にできた模様について考える問題です。難しそうに見えますが、問題文をよく読んでいけばさほど難しくない、得点源といえるようなところです。

第3問Bは、電磁波の定常波の問題です。定常波と気がつけば難しくはありません。

第4問Aは、エレキギターの原理を考えるというもので、鉄製と銅製という素材の違いと透磁率について問うもので、難しいと思います。ただグラフから選んでいくので、量を計算するという問題ではありあせん。

第4問Bは、磁石をつかって電磁誘導の観察をする実験。これは高校入試ではでることのある問題。実験結果のグラフ(センサーをつかって得たもの)から考察をするというものです。電流の最大値の考察は、一度実験を見ているかどうかが大きく得点に影響しそうです。

総合的に見てみると、第1回目よりもだいぶ計算問題が削減されて、1時間でできるようにしようとい意図を感じます。また内容としてものっぺりとした感じになりました。これは計算問題が減ったということから受ける印象かもしれません。

また実験結果をみながら考察をするというものばかりで、普段学校で実験をしているかどうか、またセンサーデータのグラフもでてきたので、センサー等をつかった実験をやっているかどうかが、分かれ目になってきそうです。

面白い問題だとは思いますが、受験生にとっては酷なものかなと思います。現場としてはこの新テストにあわせていくしかありませんが、勉強時間に比例して得点することがますますできない科目になってきそうな予感です。

科学のタネを発信中!

ニュースレターを月1回配信しています。


 

登録はこちらから

科学イベントのお知らせ

全国で科学イベントを実施しています。詳しくは下のボタンからどうぞ。

桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。