遺伝子と文化に縛られないために科学を学ぼう
結構前になりますがアナザースカイというテレビ番組を見ていたところ、森本千絵さんというアートディレクターが出ており、エストニアで若き頃の経験を振り返るという内容でした。森本千絵さんという方をぼくは知らなかったのですが、エストニアでコマ撮りのアニメを職人さんと一緒に作っていたようです。特に番組全体からテーマとして
ゴールに至る過程が大切
という空気が、伝わってきて心を掴まれました。
なぜこの生徒に理科を教えているのか?とぼくも足踏みをすることがよくあります。受験でも使わない、勉強も嫌がっている、理科が好きではない…。
そんなときに、計算機科学者のアラン・ケイさんが述べていた、
科学は、私たちや周りの世界を観察するため、すなわち「発見すること」と「知ること」に対する、従来とは大いに異なる、なおかつ有益な、比較的新しい手段です。科学は、「遺伝子と文化に縛られた脆弱な思考」を上手に回避するための、手法と経験則の集まりです。
ということと繋がりました。科学を学ぶことは、思考を広げるということで、社会の荒波を乗り越えより良き社会をきづくために必要なことです。理科や物理を学ぶ過程で、単純な思考の積み上げではなく、学ぶ中で気が付き、学習者の中身が変化していくということが大切です。
良い番組に出会いました。
参考 計算機科学者 アラン・ケイ すべての年齢の「子供たち」のためのパーソナルコンピューター
という論文が「わくわくプログラミング」の最後についています。この論文が読み応えがあって面白い。著者の阿部和広さんがつけてくださっていると思うのですが、プログラミングを教えるということについて、表面的な考えから一気に深みへと連れて行ってくれます。ぜひご一読下さい。
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