教材作成のポイント!目線を意識した図の作成のコツ
間違い探しスタート!
春休みを使って授業の生徒用プリントを毎日作っている先生方も多いのではないでしょうか。
今日はぼくが失敗した図の作り方を例にとり、図の作り方の一例を紹介したいと思います。
なにをどう失敗したのかというと、こんな問題の解説を作っていました。
高さ19.6mのビルの上から小球を投げあげたとき、
ビルの屋上を原点として、最高点をもとめると、11.025であることがわかります。
そして、地面からの最高点を求めなさいという問題にしたので、
地面の高さから測ると、最高点までの高さは、11.025に19.6を足した値であるということを
示す図です。
それがこちらです。
この図のどこがエラーになっているかわかりますか?
Zの法則
Zの法則というのをご存知ですか?
人は文章を次のように上からまず右方向、
そして下におりて右方向、
というように読んでいくという法則です。
このZ上に配置されていないと、読みにくい文章になってしまうよというものです。
今回の図のエラーは、このZの法則からすると、ちょっと悪いなと思った例です。
改善後はこちらになります。
改善後の図を見ると、ビルの屋上からの最高点の高さを求めて、
そこに19.6mを足そうということが、目線を左から右に向けていくと
読み取ることができ、計算の流れと図の流れが合っています。
訂正前の図は、先に地面から最高点までの高さが示されていて、
思考の流れが結論からになってしまいます。
このようなちょっとしたことなのですが、
図を作っていく時に注意をしたいなというところです。
ぼくの失敗の訂正をもとに、ご紹介しました。
みなさんは図を作るときに注意をしていることはありますか?
参考
将棋にもZの法則というものがあるんだそうです。
Zの法則―ゼったい詰まない終盤の奥義
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