いけ!手に汗握る!物語と漫画のバランスが絶妙な『マンガ 物理に強くなる』

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漫画で物理

あなたは物理の漫画って読んだことがありますか?

最近は恵まれたものなのか、物理に関係のある漫画もたくさんでています。
ただ漫画表現だとバランスが難しいところがあり、
ストーリーが強すぎて学びが少ない漫画だとか、
学び色が強すぎて、ストーリーが弱くなってしまって面白くないものなど、
作るほうからしてもとっても難しいような気がしています。

また絵が「萌え」を中心に起きすぎたため、
漫画オタクっぽいものも多かったりと、
逆に手に取りにくいものもあります。

そんな中、漫画と学問のバランスが絶妙に良くできている本をみつけました!
それがこちらの、本です。

マンガ 物理に強くなる―力学は野球…

 本書の良いところは,漫画家と原作者がわかれており,
原作者が正確な物理の知識を持っているため、
漫画の表現と物理学の本質とのずれが少ないことでしょう。

また、ヒロインが女の子ということも,女子校で理系を目指す生徒にとって
共感しやすいのかもしれません。

テーマは学園もので、適当になりやすいストーリー展開もうまくできています。
そのため漫画単体としても楽しめます。

ぼくも物理ってこんなにおもしろいんだよ!と生徒に語らいかけていますが、
私の言葉よりもこの漫画に出てくる女の子の主人公の一言、1コマのほうが
良く伝わっているな〜ともうこともしばしば。

最後のほうで、主人公が次のようなことをいいます。

「大学受験のために嫌いな科目をバカ暗記する。(中略)目の前しか見ていない。 目の前だけを見てるんじゃなくてもっと先まで見ることができれば面白いんじゃないか。 本当に先のことを考えるなら今を楽しんでいないとダメってことかな」(P221)

受験のための嫌々ながらの勉強から、その勉強を楽しむ姿勢、
授業への取り組み方が大切なようですね。

ぼくたち教師のほうも、大学受験だけではなく、もっと長期的な視野で、
目の前の生徒にむかっていかなければいけないな〜なんて思いました。

ぜひご一読ください!おすすめです。

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