モヤモヤ。中1で電圧と電流の関係を調べていて思うこと

オームの法則

ぼくは中高で物理を教えています。今年は中学1年生を担当していて、オームの法則を確認する実験を行っています。実際に回路を組んでみて、電圧を1V、2V…と少しずつ抵抗に与えていきます。その時に何アンペアの電流が流れたのかを、生徒は電流計を見て測定していきます。

なんとなく授業をやりながら、モヤモヤと思うことがありました。

モヤ1:これであっていますか?

生徒の様子を見ていると、先生これで合っています?などと良く聞かれてしまいます。それぞれが取っているデータが真実なんだよ、読み方の間違いというのはあるかもしれないけど…、というようなことを毎回伝えて入るのですが、なかなか1つの正解があるという考え方からは、まだまだ抜け出させることができません。確認実験が多いからしかたがないのかなとも思っていますが、少しさみしく思っています。

モヤ2:問題集に値を読む問題ありすぎ!

また問題集を開くと、アナログの電流計や電圧計の値を読むような問題が多くあるのですが、ここまで読むという作業徹底する必要があるのかな?などと感じてしまいます。デジタル表示で実際は読めればいいのかなとか…。またはテスターの使い方に慣れた方がいいのではないか?などなど。このあたりは実験器具ありきの問題というのも多く、この問題があるからアナログの電流計を使っているという状況のような実験も、多くありますよね…。特に中学段階では、教科書や問題集の内容が変われば、現場が大きく動いていく気がしています。

話が戻りますが、グラフを書かせてみると、すぐに直線を引く生徒がいますが、本当に直線で引いていいのかな?などと声をかけています。

実際に直線の傾きから、今回実験でつかった抵抗の値が出てくると、驚いている生徒もみられました。高校の物理基礎に入ると、オームの法則の実験を時間をとって行うということが時間的に難しいのですが、中学段階から丁寧にやっておくことが大切だなと、中学を教えてみてしみじみと感じています。

高校ではもう少し先に進んで、ブレッドボードに素子をさしていき、キルヒホッフの第一法則や第二法則を確認する実験を行っています。今週土曜の成りかサイエンスアカデミーでは、物理基礎の範囲で、電磁気に関する実験を多数ご紹介します。もしお時間がある方ぜひご参加ください(^^) ↓

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プロフィール

桑子 研
桑子 研(くわこけん) 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。