もう迷わない!Scratchで体感する波動グラフ(y-xグラフとy-tグラフ)完全マスター

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

海辺で寄せては返す波を眺めていると、心が洗われるような気がしませんか?しかし、いざ理科の授業で「波(波動)」を勉強し始めると、多くの人が「うっ、難しい……」と顔をしかめてしまいます。その最大の原因は、「止まっている写真」「動いているビデオ」が頭の中でごちゃ混ぜになってしまうからなのです。

波動の学習では、動きをイメージしながら問題を解くということが特に大切になります。しかし、最初につまずくポイントがy-xグラフとy-tグラフの違いというところです。見た目はそっくりなのですが、示している意味が全く違うので、混乱しがちなところですよね。

そこで、そんなy-xグラフとy-tグラフの正体が直感的にパッとわかる教材を作りました。それがこちらです。

Youtubeでも詳しく解説をしましたので、こちらも合わせてご覧ください。

波の「集合写真」:y-xグラフ

シミュレーター画面の上にあるのがy-xグラフです。これは、ある瞬間の波全体の様子をパシャリと撮影した「写真」のようなものです。

このグラフを見ると、「今、どこが盛り上がっていて、どこが沈んでいるか」という波の形(シルエット)が一目でわかります。横軸が距離(x)を表しているため、波の長さ(波長)を測るのに適しています。

ある地点の「成長記録」:y-tグラフ

一方で、その下にあるのがy-tグラフです。ここが混乱の元なのですが、実はこのグラフ、波全体を見ているのではありません。「特定の場所にある媒質(つぶ)」だけに注目した、いわば「観察日記」なのです。

シミュレーターでは、波の中で「緑」と「赤」の媒質がその場で上下に振動しています。緑のボタンを押すと、それらの動きが時間(t)とともに記録されていきます。

波という現象の面白いところは、「波そのものは進んでいくけれど、その場所にある水や空気のつぶは、その場で上下(または前後)に揺れているだけ」という点にあります。野球場の観客席で起きる「ウェーブ」を思い出してください。波(動き)は横に流れていきますが、座っている観客の皆さんは自分の席で立ったり座ったりしているだけですよね。

この「一人の観客(媒質)が、いつ、どの高さにいたか」を記録したものがy-tグラフというわけです。

タイミングで変わる、波のドラマ

この教材では、y-tグラフが場所によって全く違う形になることも確認できるように作りました。さらに、スタートボタンを押すタイミングによって、記録の始まり方が変わるのも面白いポイントです。

科学の目で見ると、同じ波でも「空間的に捉えるか(y-x)」「時間的に捉えるか(y-t)」で見える世界がガラリと変わります。このシミュレーターを動かしながら、波が伝わるドラマを感じてみてください。グラフの向こう側に、元気に跳ねる媒質の姿が見えてきたら、もう波動のマスターまであと一歩ですよ!

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