【講演】もう振り回されない!明日から使えるタブレット活用3つのコツ
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
「最近、学校の授業でタブレットを使うことが増えたけど、先生たちは一体どんな工夫をしているんだろう?」
「ICT教育ってよく聞くけれど、ただ黒板がデジタルに変わるだけ?」
そんな風に思ったことはありませんか?最新のタブレットは、まるで魔法の道具のように見えますが、使い方を間違えれば授業の邪魔にさえなってしまいます。大切なのは、この新しい道具とどう付き合っていくか、ということです。
先日、東京書籍さんからのご依頼で、名古屋にて「明日から使えるタブレット活用3つのコツ」というテーマで、先生方向けにお話をしてきました。多くの試行錯誤と、たくさんの失敗から見えてきた、本当に役立つ活用のヒントを共有する、そんな講演会のレポートをお届けします!
失敗から生まれた「明日から使える」3つのコツ
私自身、最初から上手くタブレットを使いこなせていたわけではありません。ベテランの「おじさん先生」と一緒にその可能性を探ったり(教師のためのiPad活用術参照)、授業で色々試しては「うーん、これは違うな…」と頭を抱えたり。時には、東京書籍さんと一緒に物理のアプリ開発にまで携わらせていただきました。
そんな経験から見えてきたのは、「ICTは魔法の杖ではない」ということ。そして、本当に大切なのは「先生も生徒も、無理なく自然に使えること」だということです。
今回の講演では、パソコンが得意な先生も、そうでない先生も、誰もが「明日から使える」ことをポイントに、私の実践例をご紹介しました。
当日の内容については、こちらのページにまとめていますので、ぜひご覧ください。
驚きと共感の声!参加された先生方のリアルな感想
講演後、非常に嬉しいアンケート結果をいただきました。5段階評価で93%の方に「良かった(5または4)」と評価していただけたのです。
5 31名(63%)
4 15名(30%)
3 1名(2%)
無 2名(4%)
(申込者数61名、アンケート回収数49名)
熟練者の先生には少し物足りないかな…と心配していましたが、多くの方に満足いただけたようで、本当に嬉しく思っています。アンケートの中から、掲載許可をいただいた感想をいくつかご紹介します。皆さんの教育への情熱が伝わってきます。
最高でした。生徒を楽しませる(自分も楽しむ(笑))という点の軸が非常に安定されていると思いました。デジタル教科書などまだまだ使えていなかったので、今後、生徒が楽しむための可能性がどれだけあるかを掘り下げたいと思いました。
特に物理の波については黒板と教科書のみではイメージできない子が多いため、ぜひ試してみます。ただ少々教育的な理念が私と異なる点がありました。例えば生徒に注目させたり楽しませたりすることに重きを置き満足させることにはあまり関心がありません(否定している訳ではありません)
(※貴重なご意見ありがとうございます!「楽しさ」は学びの入口であり、その先の深い理解へ繋げるための「スパイス」だと私は考えています。様々な教育観に触れられるのも、こうした場の醍醐味ですね。)
ICT活用は必要な時で、できるだけ使わないようにされているのは驚きました。個別指導時にiPadを使うという発想に、共感しました。すぐに実践してみたいです。
(※この「驚き」こそ、私がお伝えしたかった核心の一つです!道具は、使いどころが命です。)
すぐに使える面白いテクニックが多くて本当に勉強になった。特に白黒反転させるというアイデアは、お金がなくてスクリーンを買ってもらえない学校でもできるので、とても参考になった。
最後に掲示された「デジタル・アナログ、自宅・学校」の分類も大変興味深かったです。それぞれの良さを考えて、私も偏らずに教材づくりをしていきたいと思います。
授業の主役は、いつだって生徒と先生自身です。ICTは、その主役たちを輝かせるための最高の脇役になる可能性を秘めています。これからも、皆さんと一緒に、より良い学びの形を探求していけたら嬉しいです。
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