驚異の深海パワー!水深6000mにカップ麺容器を沈めたらどうなる!?(ブタメン)

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

もしも、あなたのお気に入りのカップ麺が「手のひらサイズ」から「消しゴムサイズ」まで縮んでしまったら驚きませんか?深海という、私たちが普段目にすることのできない極限の世界では、想像を絶する巨大な力が物質を押しつぶしています。今回は、なぜか深海実験の「主役」に選ばれがちな駄菓子の定番ブタメンたちが、水圧によってどのように姿を変えるのか、各地の博物館で見つけた展示をもとにレポートします!

深海の巨大な力!千葉県立中央博物館で見つけた変化

まずは、千葉県立中央博物館(自然博物館)の展示です。「カップ麺を海に深く沈めるとどうなるか?」という、理科の教科書やテレビ番組でもおなじみの実験ですが、実物を目の前にするとその迫力に圧倒されます。

まずは基準となる原寸大の姿です。

水深200m(これでも十分深いですが、まだ序の口です)。

水深1000m。

そして、水深6000m!

ほぼ同じ縮尺で撮影してみましたが、並べてみるとその差は一目瞭然ですね。なぜこれほど縮むのでしょうか?その秘密は、容器に使われている発泡スチロールにあります。発泡スチロールの中にはたくさんの小さな「空気の粒」が含まれていますが、深海の猛烈な水圧がその空気をギュギュッと押しつぶしてしまうのです。

実録!水深2000mの重みを感じる

次は、東京国際フォーラムの特別展示会場で出会ったブタメンです。ここではなんと、実際に触れる展示がありました。

これは深さ2000mまで沈めたもの。触ることができました。感動。

実際に触ってみると、元のふわふわした質感はどこへやら、カチカチに固まっていて驚きました。まるでプラスチックの塊のようです。

比較してみるとこんな感じです。

「圧縮の限界」はどこにある?つくばエキスポセンターにて

最後に、つくばエキスポセンターに展示されていた、さらに深い世界の記録です。

こちらは水深6500mとの比較です。先ほどの2000mのものと比べても、実はそれほど大きさが変わっていないように見えませんか?

これは、ある程度の深さまで行くと発泡スチロールの中の空気が完全に押し出されてしまい、それ以上は「縮む余地」がなくなるからだと考えられます。6500mという、富士山を逆さまに沈めてもまだ足りないほどの深海では、ブタメンはすでに究極のコンパクトボディを手に入れているのですね。

身近な駄菓子が、目に見えない科学の力を教えてくれる。そんな博物館巡りは、大人にとっても中学生の皆さんにとっても、最高に刺激的な体験になるはずです。

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