吹いてビックリ、回して感動!親子で楽しむ「どんぐり笛」の作り方

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

秋の公園、足元にころころと転がる可愛らしい「どんぐり」。実はこの小さなどんぐりが、素敵な音色を奏でる楽器に変身することをご存知ですか?今回は、お子さんと一緒に楽しめる「どんぐり笛」の作り方と、その音の秘密に迫ります。作り方はとっても簡単なのに、鳴らしてみるとびっくり!まるで、あの有名なアニメ映画に出てくるような、不思議で懐かしい音が響き渡ります。さあ、どんぐりを拾って、科学と自然のハーモニーを奏でてみましょう!

作ってみよう!簡単どんぐり笛

まずは、楽器作りからです。準備するものは、どんぐりと楊枝、そして糸だけ。どんぐりは、なるべく丸くて大きいクヌギやナラの種類が作りやすいですよ。

1. どんぐりを茹でよう
拾ってきたどんぐりを、まずはお鍋で10分ほど茹でます。これは、中にいるかもしれない虫をやっつけるためと、実を柔らかくして加工しやすくするためです。火を使うので、ここは大人の方が手伝ってあげてくださいね。

2. 中身をくり抜こう
茹で上がったどんぐりの「帽子」がついていた方を、カッターやヤスリで少しだけ削り、平らにします。そして、キリや釘などで穴を開け、中身の実を楊枝などで丁寧にかき出しましょう。これで、どんぐりの中は空洞になりました。

3. 吹いてみよう!
さあ、完成です!開けた穴に唇をあてて、瓶の口を吹くように「ホーッ」と息を吹き込んでみてください。どうですか?「ピーッ!」と、高くてきれいな音が鳴ったはずです。これがどんぐり笛の基本的な音です。

まるで「あの笛」みたい!?回して鳴らす音の秘密

どんぐり笛の楽しみは、これだけではありません。

楊枝などを使って、糸をつけます。

そして、糸の端を持って、ぶんぶんと振り回してみてください!

すると、今度は「ヒュンヒュンヒュン…」という、風を切るような独特の音が聞こえてきませんか?

そう、まるでスタジオジブリの名作『風の谷のナウシカ』で、ナウシカが使っていた「虫笛」のような音です。

この二つの音、実は全く違う科学の原理で鳴っているんです。

「ピーッ」という音の正体
最初に吹いて鳴らした音は、「エッジトーン(鋭い角で発生する音)」という現象です。どんぐりの穴のフチ(エッジ)に息を吹きかけると、空気の流れが渦を巻くように振動します。この空気の振動が、どんぐりの空洞の中で共鳴して、あの「ピーッ」という甲高い音になるのです。これは、リコーダーやフルートが音を出す仕組みと全く同じなんですよ。

たった一つのどんぐりから、二種類の全く違う音と科学が飛び出してきました。ぜひこの秋は、お子さんと一緒にどんぐりを拾って、自然が奏でる科学の音色を楽しんでみてください。

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