塩酸と水酸化ナトリウムの中和実験のコツまとめ
中学3年生向けに中和の実験を行いました。
中和の実験をするために、塩酸と水酸化ナトリウムの0.1mol/Lの溶液を用意しました。塩酸1mlに対して水120gを加えると、およそ1mol/Lとなります。また水酸化ナトリウム0.4g(粒でいうと3〜4粒)に水100mL加えると、およそ0.1mol/Lとなります。
4クラス分用意するとしたら、10mL×10班×4クラスということで、どちらも400mLあれば足ります。
少し多め480mLの水に、塩酸を4mL加えました。
また水酸化ナトリウムは、水500mLに水酸化ナトリウム2gを入れて、500mLの水酸化ナトリウム水溶液を用意しました。
はじめに100mLのビーカーに塩酸をピペットで10mL入れて、白い上の上におきます。そこにBTB液を5滴たらして、水溶液を黄色にします。
ピペットの扱い方については、ちょっと復習をしたほうがいいかもしれませんね。
水酸化ナトリウムが入った試験管10本、塩酸が入った試験管10本をあらかじめ用意しておきました。テープの色などで分けておくと良いですね。
試験管にあらかじめ塩酸4mL、水酸化ナトリウム14mLを入れておきます(実際は水酸化ナトリウムを10mL加えれば中和点になるので、塩酸も水酸化ナトリウムも余ります。余ったものは次に回します)。水酸化ナトリウムを2mLずつ加えて、混ぜてを繰り返していきます。丁寧にやっていくと、水酸化ナトリウムを10mLたらしたあたりで、溶液が青になります。その後、今度は塩酸を1滴ずつたらして、緑になるように調整をしていきます。
実際に実験をしてみると結構、行き来があり、塩酸をたらしたり、水酸化ナトリウムをたらしたりと行き来することになります。
早い班は10分ほどで終えていました。
溶液が緑色になったら中性になったということで完全に中和をしたということになります。その後溶液をスライドガラスの上にたらして、水を蒸発させたときに残った結晶を観察するという実験です。
スライドガラスには班の番号をふっておき、中和をさせた液体をのせて、次回の授業で観察します。予備実験をしたところ、きれいな結晶が見られました。