金属の種類でイオンのなりやすさが違う?マイクロスケール実験で徹底調査!(中3)
こんにちは!今日は科学をちょっとだけ深掘りして、金属のイオンのなりやすさを調べる実験を紹介します。科学に興味がある方も、ちょっと苦手…という方も、この実験は廃液を少なく抑えるエコなやり方で楽しく学べますよ!
用意したもの
今回の実験では、以下の道具と試薬を使用しました。
•3%硫酸銅水溶液
•3%硫酸亜鉛水溶液
•3%硫酸マグネシウム水溶液
•銅板、亜鉛板、マグネシウム板
•ピンセット
•マイクロプレート(廃液を少なくする秘密兵器!)
•プチボトル(液の分量調整がしやすい優れもの)
•保護メガネ(安全第一!)
エコで効率的なマイクロスケール実験を取り入れることで、使う試薬を少なく抑えつつ、しっかりと結果を観察できるのがポイントです。
試薬の調整について
試薬の調整については次のとおりです。
3%硫酸銅水溶液の作り方:硫酸銅(Ⅱ)5水和物(CuSO4・5H20)4.9g+水100gを融解させる
3%硫酸亜鉛水溶液の作り方:硫酸亜鉛七水和物(ZnS04・7H20)5.6g+水100gを融解させる。
3%硫酸マグネシウム水溶液の作り方:硫酸マグネシウム七水和物(MgSO4・7H20)6.5g+水100gを融解させる。
上の方法でおよそ100gの水溶液ができました。これをプチボトル(10mL)に入れていくと、10本+1本くらいができるので、10班ある場合にはちょうどよい量ができます。
#ナリカ #プチボトル
https://www.rika.com/product/detailed/S75-1140-02
ナリカさんのプチボトルだと、1滴1滴しっかりと落ちてくれるので、ドバッとでることはありません。このボトルは100円ショップのものでは代用できません。マクロスケール実験で活躍してくれますね。
実験方法は以下の通りです。
① マイクロプレートに金属板を入れる。金属は表面を軽くやすりでこすり、光沢が出るようにしておく。
② 水溶液をプチボトルで6滴程度たらして、金属表面との反応のその様子を観察する。
6滴くらいでも十分観察できます。硫酸銅は少し多めに入れてあげるといいかなと思いました。実際に実験をしてみた結果がこちらです。
こちらがセルの様子です。4番目、7番目、8番目のセルで反応が見られました(左下3つのセル)。
拡大すると、
反応後の金属を取り出してみました。硫酸銅とマグネシウム板の様子です。
左が反応前、右が反応後
硫酸銅と亜鉛版の様子
左が反応前、右が反応後
銅については変化がありませんでした。
黒ずんでいたり、赤っぽくなっていたりと不思議ですね。こちらは反応後のマグネシウムチップ亜鉛チップの様子です。亜鉛の赤いものが付着、マグネシウムチップが少し薄くなっています。
こちらが拡大図です。
右が何もしていないマグネシウムチップ、左が硫酸銅を入れたあとのマグネシウムチップです。
これらの実験をもとに、金属のイオンへのなりやすさを考えていきます。3つの結果から、マグネシウム > 亜鉛 > 銅の順番でイオンになりやすいということが考察できます。
マイクロスケール実験 amazon
科学のタネを発信中!
ニュースレターを月1回配信しています。
[subscribe2]