トイレットペーパーが救世主!?プレパラートやカバーガラスの乾かし方

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

理科の実験って、準備や本番に目が行きがちですが、実はその後の「片付け」もとっても大事なんです。特に、顕微鏡で使う小さなスライドガラスやカバーガラスは、きちんと乾かさないとカビが生えたり、次使うときに曇ってしまったりします。

指導書には実験の手順は詳しく書かれているのに、後片付けの方法は意外と書かれていません。今日は、僕自身が「なるほど!」と感動した、ある先輩教師の目からウロコな実験道具の片付け術を紹介します。

このちょっとした工夫を知ったとき、もっと早く知りたかった!と思いました。理科の先生たちの間には、実験をスムーズに進めるための「現場の知恵」がいろいろとあるんですね。

スライドガラスとカバーガラス、どうやって乾かす?

皆さん、顕微鏡で細胞などを観察したことはありますか?その時に使うのが、このスライドガラスとカバーガラスです。スライドガラスは厚みがあるので、専用のスタンドに立てて乾かすのが一般的です。これなら水切れも良く、乾きやすくて便利です。

問題は、髪の毛のように薄くてペラペラのカバーガラス。専用のスタンドがないので、どうやって乾かせばいいか迷いますよね。お皿に並べたり、布で拭いたりすると、すぐに割れてしまったり、指紋や繊維が付いてしまったり…。

そんな悩みを解決してくれたのが、トイレットペーパーを使った片付け術です!

先輩の知恵に感動!トイレットペーパー×タッパーの神ワザ

ある先輩教師は、実験後のカバーガラスの片付けにこんな方法を使っていました。まず、タッパーの底にトイレットペーパーを数枚敷きます。そして、生徒たちがきれいに洗ったカバーガラスを、そのトイレットペーパーの上に並べていくのです。

これなら、薄いガラスがぶつかって割れる心配もなく、通気性が良いので水滴もしっかり吸収されて乾きが早いです。さらに、乾いた後もトイレットペーパーからペロッときれいに剥がせて、次に使うときもとてもスムーズ!

このちょっとした工夫一つで、片付けが格段に楽になり、安全に、そしてきれいに実験道具を管理することができます。科学の面白さは、実験そのものだけでなく、こうした準備や片付けの中にも隠されているんですね。皆さんも、ぜひ学校の理科室で試してみてください!

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