地球の自転はどっち?ディズニーシーとUSJの地球儀、回転方向が違う!

桑子研
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理科の授業で「地球の自転」について教えるとき、生徒たちはすんなり理解してくれていますか? そして、私たち自身も、ふとした瞬間に「あれ? 地球ってどっち向きに回っているんだっけ?」と、一瞬考えてしまうことはありませんか?

実は、この「地球の回転方向」という、一見シンプルな問いが、意外な場所で私たちを混乱させているのをご存知でしょうか。そう、あの有名な2つのテーマパーク、東京ディズニーシーとユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に、それぞれ大きな地球儀が設置されているのですが、これがまた面白いことに、それぞれが異なる方向に回転しているのです!

「え、そうなの!?」と驚いた先生もいるかもしれませんね。私も初めて気づいた時は、思わず二度見してしまいました。なぜこのような違いがあるのでしょうか? 単なる間違いなのでしょうか? それとも、何か深い意図が隠されているのでしょうか?

この身近な「謎」は、地学の導入や、天体の動きを学ぶ最初の段階で生徒たちに問いかけると、きっと興味津々で考えてくれるはずです。さあ、このテーマパークの地球儀の「謎」を通して、地球の自転の奥深さを一緒に探求していきましょう!

ディズニーシーとUSJ、二つの地球儀が示す「回転の謎」

皆さんもご存じの通り、東京ディズニーシーの入り口にある「アクアスフィア」と、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのシンボルである「ユニバーサル・グローブ」は、どちらも来場者を迎える大きな地球儀として、その存在感を放っています。しかし、よく観察してみると、この二つの地球儀は、実は異なる方向に回転していることに気づきます。

例えば、こちらの動画でディズニーシーの地球儀の回転方向を確認できます。

そして、こちらがユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の地球儀です。

さて、どちらの地球儀が、私たちが住む地球の実際の回転方向と同じなのでしょうか? そして、なぜこのような違いが生まれているのでしょうか? 単純にどちらかが「間違っている」だけなのでしょうか?

地球の自転と「見え方」の科学

ここで、理科の知識を深めていきましょう。私たちが住む地球は、西から東へと自転しています。これは、北極の上空から地球を見た場合、反時計回りに回転しているように見えます。逆に、南極の上空から見れば、時計回りに見えますね。

そんな観点から見てみると、どうやらユニバーサルスタジオジャパンの地球儀が誤っている回り方をしているようですね。ではなぜそのように逆向きにしてしまっているのでしょうか。どのような意図があるのか、と深く考えてみることで、生徒たちは「地球の自転」という現象を多角的に捉え、より深く理解することができるでしょう。これは、科学的な探求心を育む素晴らしい機会となります。

しっかりと意味があります。映像を見ているとわかりますよね。英語の文字は横書きで、左から書くので、、、

そうです。USJの英語の文字が順番に見えてくるのは、地球の本来の時点ではなく逆回転にする必要があったのですね。

このテーマパークの地球儀の謎を、ぜひ授業の導入やグループワークの題材として活用してみてください。「なぜ?」という素朴な疑問から、深い科学の学びへと繋がるはずです。

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