ドレッシングのフタがおもちゃに大変身!子どもの好奇心を育てる科学遊び

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

「うちの子、どうしてこんなものが好きなんだろう?」と、子どもの不思議な行動に首を傾げたことはありませんか?子どもたちは、私たち大人が「ゴミ」だと思ってしまうようなものでも、無限の可能性を見つけ出します。それは、彼らの世界が、まだ科学の不思議と遊びの境界線がない、とても自由な場所だからかもしれません。

ドレッシングのフタが、まさかの宝物に

ぼくの家でよく使っているドレッシングが「ピエトロ」です。このドレッシングが大好きで、毎回使っています。和風醤油がおすすめ。実はこのピエトロのフタ、10個集めるとドレッシングが1本もらえるというキャンペーンを長らくやっていました。そのため、うちにはこのフタがたくさんありました。

先日有楽町のピエトロのお店にもっていくと、なんとキャンペーンが終わっていて、フタはもう引き取ってくれないという衝撃の事実。この大量のフタをどうしようと思った所、うちの子供が興味をもっていることに気が付きました。

よく見ればオレンジ色で可愛い形をしていますね。部屋にまいてみると、一生懸命フタをあつめはじめました。大人の目には、単なるプラスチックのフタにしか見えません。しかし、子どもの目には、その鮮やかな色、独特の形が、まるで新しいおもちゃの「かけら」のように映ったのでしょう。

身近なもので科学と触れ合う

じゃあ、これなにか面白いものに作り変えられるかなと思って、フタを2個つかって、中にお米やクリップをいれて、マスキングテープでとめて、マラカスを作ってみました。わたしてみたところ、さっそく子供が興味をもって振っています。

このマラカスは、ただの音の出るおもちゃではありません。フタの中に入れるもの(お米、クリップ、砂など)を変えれば、音の大きさや種類が変わるという、小さな科学実験にもなります。何を入れるとどんな音がするのか、子どもと一緒に試行錯誤することで、音の正体や振動の不思議に触れることができます。

よくよく考えれば、子供のおもちゃって、買わなくても手作りできるんですよね。身近なものがいろいろなおもちゃになる。ちょっとしたことなのですが、小さな発見でした。音にも興味をもってくれたら嬉しいなと思っています。

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