笛がしゃべる!? 吹いて切るだけの爆笑!?理科実験

ストロー笛が音階になる!? 吹きながら切ると起きるおもしろ実験
みなさんは「ストロー笛」を作って遊んだ経験、ありますか?私はこのアクティビティが大好きで、担当するクラスでは毎年恒例の理科実験にしています。特別な道具も不要で、用意するのは市販のストローだけ。それでも生徒たちは大盛り上がり。吹いた瞬間に、唇の震えやストローの先から伝わる振動を、文字通り「体感」できる教材です。
このストロー笛、ただ音を鳴らすだけではもったいないんです。ある年、生徒がふとストローを吹きながらハサミで切り始めたんです。すると驚いたことに、ストローが短くなるごとに音が高くなっていく!金太郎飴のように切るたびに音階が上がっていく現象が、実際に「耳で聞ける」んです。
この現象に、教室中が釘付け。笑いながらも真剣に音の変化を追いかけて、自然と「音の高さと振動数の関係」に話がつながっていきました。
授業での活用ポイント
◎準備物
• ストロー(細めのもの。太めのものでも可)
• ハサミ(生徒が安全に扱えるもの)
• 必要であればゴミ袋やビニールシート(飛ぶストロー対策)
◎活動手順
1. ストローを1本ずつ配布し、笛の作り方を紹介(切り込みの形など)。
2. 音が鳴るように調整しながら練習。
3. 十分に音が鳴るようになったら、吹きながら少しずつ切っていく実験へ。
4. 音の変化(高くなる)を観察させ、なぜそうなるのかを話し合う。
• 音の正体=空気の振動。
• ストロー笛では空気柱の長さが変わることで振動数が変化する。
• 長いと低音、短いと高音になる(→リコーダーやホース笛と同じ原理)。
• 「吹きながら切る」と連続的に音が上がっていくのが視覚・聴覚で理解できる。
授業後の展開例
• 音の高低と振動数の関係についてグラフ化してみる。
• 長さごとの音程を音声アプリなどで分析してみる。
• 笛の形状(切り込みの角度や幅)による音の変化を探究課題にしてもOK。
この実験は、盛り上がるだけでなく、音の性質を「自分の体と耳で」実感できる貴重な体験です。とにかく楽しく、理科が好きになるきっかけにもなります。ぜひ授業でお試しください!
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