石窯ピザの科学と懐かしの校舎。道の駅「保田小学校」がエモくて美味しい理由

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

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「学校に泊まってみたい」 子どもの頃、そんな冒険心を抱いたことはありませんか? 実は、そんな夢が叶う不思議な場所が千葉県にあります。

先日、道の駅「保田小学校」に行ってきました。 そう、ここは名前の通り「本物の小学校の校舎」をリノベーションして作られた道の駅なのです!

3Rの精神が生きる「再生」された学び舎

廃校になった校舎を取り壊すのではなく、新しい命を吹き込んで活用する。これは環境問題の解決策の一つである「リユース(再使用)」の素晴らしい実例です。

建物に入った瞬間、ふわりと懐かしい空気に包まれました。 小学校だからこその、あの独特の木のぬくもりやデザインがそのまま残されているので、実際に訪れてみると、心がじんわりと温かくなります。

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こちらが校舎の外観です。 1階は食堂や売店、遊び場などとして賑わっていますが、なんと2階は「宿泊施設」になっています。

かつての教室で眠ることができるなんて、ワクワクしませんか? 「夜の学校」という響きだけで、理科室の標本が動き出しそうなドキドキ感(?)がありますが、いつかぜひ泊まってみたい場所です。

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1階の廊下を歩いてみましょう。 昔懐かしい下駄箱などがそのまま残されており、ノスタルジックな雰囲気が漂います。 キッズスペースとして開放された空間では、子供たちが楽しそうに遊んでいました。世代を超えて愛される場所になっているのが素敵ですね。

石窯ピザがおいしい理由を「熱の伝わり方」で考える

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こちらは1階にあるピザ屋さんです。本格的な石窯があり、味も絶品でした!

さて、ここで少し理科の先生らしい話をさせてください。 なぜ「石窯」で焼くとピザは美味しくなるのでしょうか?

秘密は「遠赤外線(えんせきがいせん)」にあります。 石窯に使われる石やレンガは、温まるとたくさんの遠赤外線を出します。この熱線は食材の内部に熱を伝えやすいため、外はカリッと、中は水分を逃さずモチモチに焼き上げることができるのです。 ただの雰囲気づくりではなく、理にかなった調理法なんですね。

体育館は地産地消のマーケットへ

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こちらは2階の宿泊エリア。黒板もそのまま、まさに「学校まんま」の風景です。

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そして、かつての体育館は大きなマルシェ(市場)に変身していました! 地元の新鮮な野菜やお土産がずらりと並んでいます。 輸送距離を短くしてCO2を削減する「地産地消(ちさんちしょう)」の拠点としても機能しているわけですね。

職業柄、「理科室はどうなっているのかな? ビーカーでコーヒーが飲めるカフェになっていたら面白いな」なんて期待して探したのですが、残念ながら見当たりませんでした。改装時に無くなってしまったのかもしれません。少し寂しいですが、建物全体が「再生と活用の実験室」のようなものだと思えば納得です。

学校という空間をうまく再利用した、懐かしくて新しいこの施設。 みなさんもぜひ、童心に帰って訪れてみてください。

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