Macの「脳」が変なクセを覚えた? 日本語入力「変なライブ変換」をリセットして元に戻す方法

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

Macの「ライブ変換」機能を使っていると、いつの間にか、間違って入力した言葉まで「賢く」学習してしまい、変換精度がめちゃくちゃになっていくことがありますよね。私のMacも3年間使い続けた結果、まるで変な「クセ」を覚えてしまった脳みそのように、とんでもない変換を連発するように…! これは、便利な「AI」が、私たちの「ミスの履歴」まで忠実に記憶してしまうために起こる現象です。

先日、この「Macの脳」を一度リセットしたところ、入力のストレスが嘘のように消えました。今日は、Macの「脳」が勘違いを始めたときに、その記憶をリセットしてあげる方法をご紹介します。

💡 Macの日本語入力で「変な文字」が出る主な原因と対処法

「変な文字」が出る原因として最も多いのは、「変換学習の履歴」か「ライブ変換」の機能が関係しているケースです。

1. 変換学習(予測変換の履歴)をリセットする

長い期間Macを使っていると、過去の誤った入力や、特定のアプリ・サイトで一度だけ使った特殊な単語をシステムが学習してしまい、それが予測変換として優先的に出てくることがあります。これは、Macの「脳」が、「間違った情報」も「正しい情報」も区別なく「経験」として記憶してしまうからです。これが「変な文字」の原因になることが多いです。

  • 症状の例: 「さいたま」と打ったら「OK」という英字が出てくる、「こいけ」と打ったら全く関係のない固有名詞が出てくる、など。

 対処法:変換学習のリセット

  1. 画面左上のAppleメニュー()をクリックし、「システム設定」を開きます。(macOS Ventura以降の場合。古いOSの場合は「システム環境設定」)
  2. サイドバーで「キーボード」を選択します。
  3. 右側の「テキスト入力」の項目にある「編集…」をクリックします。
  4. 入力ソースの一覧から「日本語 – ローマ字入力」または「日本語 – かな入力」を選択します。
  5. その画面に表示されている「変換学習:リセット…」ボタンをクリックします。
  6. 確認メッセージが出たら「リセット」を選択して完了です。

ポイント: これで、Macの「脳」が間違って学習した変換履歴(変なクセ)が消去され、スッキリ初期の状態に戻ります。

 まとめ:Macの「脳」も、たまにはリセットを

便利なAIや学習機能も、使ううちに「変なクセ」を覚えてしまうのは、人間の脳が間違った習慣(自転車の変な乗り方など)を覚えてしまうのに似ています。そんなときは、この「変換学習リセット」という記憶の掃除を試してみてください。まっさらな状態に戻ったMacは、また素直な「学習者」として、あなたの入力をサポートしてくれるはずです。

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