指が疲れるほど宇宙は広い!もしも月が1ピクセルだったら?

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

もしもお月様が「点」だったら?指先で旅する広大すぎる太陽系!

皆さん、パソコンの画面にたった一つだけ光る「点(ドット)」、見たことありますか?実はあの小さな点が、私たちのいる壮大な太陽系を体感するための「鍵」になるんです。想像できますか?

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もしも、夜空に大きく輝くお月様(直径3474km)が、あのたった1ピクセルの点だとしたら…私たちの住む地球は?そして、巨大な太陽や、その周りをまわる惑星たちは、一体どれくらいの大きさで、どれくらい離れているのでしょう?

そんな途方もない問いに、スクロールするだけで答えてくれる驚きのサイトがあります。今日はこのサイトを「宇宙船」代わりにして、太陽系の本当のスケールを体感する冒険に出かけましょう!

月のピクセル表現

IF THE MOON WERE ONLY 1 PIXEL

http://joshworth.com/dev/pixelspace/pixelspace_solarsystem.html

この旅は、あなたの宇宙観をガラリと変えてしまうかもしれませんよ。

サイトのトップページ

いざ、無限の闇へ!準備はOK?

まずはサイトにアクセスしてみてください。真っ黒な画面に戸惑うかもしれませんが、ご安心を。ここが私たちの旅の出発点、無限に広がる宇宙空間です。

さあ、パソコンの**右カーソルキー(→)**を押してみてください。光の速さで宇宙を進む旅が、今、始まります!

太陽、そして灼熱の惑星・水星へ

右へ、右へとスクロールしていくと…突如、巨大な光の球が現れます!これこそが、私たちの太陽系の中心、太陽です。月を1ピクセルとした時、太陽はなんと直径約400ピクセル。その圧倒的な存在感に、まずは驚かされるはずです。

巨大な太陽の画像

太陽の引力に導かれ、さらに進んでいきましょう。しかし、次の惑星がなかなか現れません。ひたすら続く暗闇…。これこそが、宇宙のほとんどを占める「何もない空間(真空)」です。

そして、気の遠くなるようなスクロールの果てに、ようやく最初の惑星、水星が見えてきます。なんて小さくて、そしてなんて遠いのでしょう!太陽のすぐ近くを回っているイメージがありますが、実際はこれほどまでに離れているのです。ちなみに水星は、昼は400℃を超える灼熱地獄、夜はマイナス170℃にもなる極寒の世界。大気がほとんどないため、太陽の熱を保てず、昼夜でこれほど極端な温度差が生まれる、なんとも過酷な星なのです。

遠くに見える水星

奇跡の星、地球へ!そして遥かなる土星へ

水星を越え、金星を通り過ぎ…「右!右!」とキーを連打し続けると、見慣れた青い惑星、我らが地球にたどり着きます。この真っ暗で広大な宇宙の中で、生命を育むオアシスがポツンと浮かんでいる様子は、まさに奇跡。思わず感動してしまいますよ!

青い地球の画像

さて、地球までたどり着いたあなたは、すっかり指が疲れてしまったかもしれません。次の火星、そして木星…と進む道のりは、さらに過酷です。「やっぱり土星の美しいリングが見たい!でも、自力じゃ無理かも…」

そう思ったなら、画面の上を見てください。なんと、惑星の名前が並んだ**「ワープボタン」**があるではありませんか!これをクリックすれば、一瞬で目的地へジャンプできます。

ワープボタンの画像

ワープで見事に現れる土星の姿は圧巻です。この美しいリング、実は無数の氷や岩の粒が集まってできている「氷の川」のようなもの。その神秘的な姿を、ぜひその目で確かめてみてください。

旅の終わりに

このサイトでの宇宙旅行は、私たちに大切なことを教えてくれます。それは、宇宙がいかに広大で、「スカスカ」な空間であるかということ。そして、そんな孤独な空間の中で、惑星たちが奇跡的なバランスで太陽の周りを巡り、特に地球という星が、いかにかけがえのない生命のゆりかごであるか、ということです。

教科書の写真だけでは決してわからない、太陽系の本当の姿。ぜひ一度、この壮大な旅に出てみてください。きっと、いつもの夜空が少し違って見えるはずですよ!

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