くるっと回して飛ばすだけ!科学の力で飛ぶ「ジャイロ飛行機」の作り方

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

ただの紙がなぜ飛ぶ?科学の魔法「ジャイロ飛行機」で遊ぼう!

一枚の紙が、まるで魔法にかかったように安定して空を飛んでいく…。そんな不思議な光景、見てみたくありませんか?科学部で、そんなワクワクする「ジャイロ飛行機」作りに挑戦しました!作り方は驚くほどシンプル。参考にしたのはこちらの動画です。

基本的には、紙をくるっと丸めて筒状にするだけ。飛距離を伸ばすために、クリップなどで少しだけ前の方に「重心」をつけてあげるのがポイントです。

倒れないコマの秘密が、飛行機を飛ばす!

この飛行機の飛ばし方は、ちょっとユニーク。ただ前に投げるのではなく、手首をひねって回転をかけながら押し出すように飛ばします。するとどうでしょう!うまく回転がかかると、ただの紙の筒がまるで生き物のように、姿勢をまっすぐに保ったままスーッと飛んでいくんです。

なぜ、回転させるとこんなにも安定して飛ぶのでしょうか?

その秘密は「ジャイロ効果」にあります。回転している物体は、その回転軸を保ち続けようとする性質があるのです。これは、勢いよく回っているコマが倒れにくいことや、スピードを出して走っている自転車が安定するのと同じ原理です。ジャイロ飛行機も、回転することで空中でふらつくことなく、まっすぐ進むための「見えない軸」を手に入れているというわけですね。

スマホから宇宙ロケットまで!広がるジャイロの世界

このジャイロ効果、実は私たちの身の回りの最先端技術にも応用されています。

スマートフォン: スマホの向きを変えると画面が回転しますよね?あれは内部の「ジャイロセンサー」が、スマホの傾きを検知しているおかげです。

乗り物の安定装置: 新幹線や船の揺れを防いだり、カーナビがトンネルの中でも自分の位置を把握したりするのにも、ジャイロ技術が使われています。

宇宙探査機: 広大な宇宙で探査機や人工衛星が正しい方向を向き続けるためにも、このジャイロ効果が欠かせません。

たった一枚の紙で作った飛行機に隠された科学が、スマホから宇宙技術までつながっているなんて、なんだかワクワクしませんか?最初はうまく飛ばすのに少しコツがいるかもしれませんが、安定して飛んだときの感動は格別です。ぜひ、この不思議で面白いジャイ-ロ飛行機、作って飛ばしてみてくださいね!

 

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