空が丘に降りてきた?ひたち海浜公園で出会う「奇跡の青」と花の科学(ネモフィラ)
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。
今年の春は少しのんびり屋さんのようで、桜が珍しく入学式までその美しさを保ってくれましたね。春の主役がバトンタッチするのを待っていたかのように、週末は少し足を伸ばしてドライブへ。向かった先は、空と海が溶け合うような絶景が広がる、国営ひたち海浜公園です。お目当ては、この時期にしか出会えない「ネモフィラ」の花々。実際にたどり着くと、そこには想像を絶する景色が待っていました。
丘一面を染め上げる「青」の科学
辺り一面がネモフィラに埋め尽くされ、まるで海そのものが丘になったかのようです。

このあざやかなブルー、実は自然界ではとても珍しい色だということをご存知でしょうか?多くの花が赤や黄色なのは、昆虫を惹きつけるための戦略ですが、ネモフィラのような澄んだ青を作り出すには、アントシアニンという色素と、植物の細胞内のpH(ピーエイチ)や金属イオンが複雑に関係しています。
ネモフィラは北アメリカ原産の一年草。一年草とは、種が芽を出し、花を咲かせ、次の種を残して一年以内にその一生を終える植物のことです。その短い一生の輝きが、この広大な丘を青く染め上げていると思うと、一輪一輪の健気さに胸が熱くなりますね。

見渡す限りの青の向こうには、本物の常陸灘(ひたちなだ)の海が広がっています。ネモフィラの「ベイビーブルーアイズ(赤ちゃんの青い目)」と呼ばれる優しい青と、深く力強い海の青。二つの青が混じり合う景色は、まさに自然が作り出したアートでした。見頃は5月ごろまで続くそうですよ。
家族連れにも優しい、春の学び場
園内にはアトラクションもあり、小さな遊園地のような雰囲気も楽しめます。ベビーカーの貸し出しも充実しており、小さなお子さん連れのご家族でも安心して散策できるのが嬉しいポイントですね。
これからの季節は、ツツジなども次々と見頃を迎えることでしょう。植物たちが太陽の光を浴びて、光合成を活発に行いながら命を繋いでいく季節。みなさんは、春の息吹を感じるお気に入りの場所はありますか?
PS:懐かしの街、つくばで見つけた「心の休憩所」
旅の途中、かつて過ごした懐かしの地、つくば市にも立ち寄りました。そこで訪れたのが、JOURNAL(ジャーナル)というカフェです。

青空の下、ゆったりとした時間が流れる素敵な空間でした。案内されたのは、まるで小さな隠れ家のような小部屋の席。

こどもにお昼をあげることもでき、家族でリラックスしたひとときを過ごせました。

手入れの行き届いたお庭も美しく、大学時代には気づかなかったつくばの新しい魅力を発見した気分です。科学の街つくばで、あえて「何もしない時間」を楽しむ。そんな贅沢な休日になりました。
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