簡単実験! 目の錯覚で“浮遊ソーセージ”を作ろう

桑子研
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

目の錯覚でソーセージが浮かぶ!?

目の前で両手の人さし指の先端をくっつけてみてください。

そのままの状態で、遠くの方を見るように、目の焦点を合わせてみましょう。すると、くっつけていた2本の指が、のあいだにソーセージが挟まっているように見えます!動画で撮ってもこのようには見えません。人間ならではの見え方なのですね。

なぜソーセージが見えるのか?

この現象は、私たちの脳が目からの情報をどのように処理しているか?目から入る情報に矛盾があると、脳はどちらかの像を抑制することで矛盾を解消しようします。今回の実験では、遠くを見ることによって、左目と右目で見ている指の位置がずれているため(目が離れているからです)、2つの像が重なって脳に入ってきます。指と指の境目がはっきり見える方が、指が続いているよりもコントラストが強いため、脳はそこを「指の終わり」と判断して、指と指の間に“幻のソーセージ”を作り出すのだそうです。なんとも面白い現象ですね!!

その結果、指と指の間に浮かぶ不思議なソーセージが見えてしまうのです。

より詳しくはこちらの本に書かれているので参考にしてみてください。

 『ぶっ飛び!科学教室』(化学同人)

科学って面白いですよね! ぜひ、友達や家族にも試してみて、この不思議な錯覚を楽しんでみてください!

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