【執筆】160km/hの秘密は高さにあり?マウンドに隠された驚きの物理学(サクセス15)

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

皆さんは野球を観戦しているとき、ふと「なぜピッチャーだけ、あんなに高い場所から投げているんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?実は、あのマウンドの高さには、ピッチャーが打者を打ち取るための物理学的な秘密が隠されているのです。

私は現在、高校受験ガイドブック「Success15」にて「ゆかいな理科教室」という連載を担当しています。2026年4月号では、熱狂が続くWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の盛り上がりに合わせ、野球のフィールドに隠された科学について執筆しました。

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マウンドの高さ「25.4cm」が持つ魔法の力

野球のルールでは、ピッチャーマウンドの高さは10インチ(約25.4cm)と決められています。たった25cmと思うかもしれませんが、理科の視点で見ると、この高さがピッチャーに大きな位置エネルギーを授けていることがわかります。

高い位置から腕を振り下ろすことで、重力を味方につけて球速を上げたり、鋭い角度でボールを変化させたりすることが可能になります。もしマウンドが平らだったら、今のプロ野球のような160km/hを超える剛速球や、消えるようなフォークボールを見ることはもっと難しかったかもしれません。

ストライクゾーンは「公平性」の計算式

また、記事内ではストライクゾーンについても触れました。実はストライクゾーンの範囲も、人間が無理なくバットを振れる範囲や、ボールの軌道を物理的に計算して設定されています。

審判が「ストライク!」とコールするその一瞬の判断の裏には、打者と投手が対等に戦えるための絶妙なバランスの科学が存在しているのですね。

スポーツを「物理」で観るともっと面白い!

このように、何気なくプレーされているスポーツの中には、数え切れないほどの物理法則が詰まっています。「Success15」の紙面では、中学生の皆さんにも分かりやすくその面白さを解説しています。

さらに深く追求したい!という方のために、こちらのブログでも解説を行っています。こちらは少し高校物理の内容に踏み込んだ、本格的な解説になっていますので、理科が得意な方はぜひチャレンジしてみてください。

ピッチャーマウンドはなぜ25cmも高くなっているの?マウンドの高さに隠された科学的な理由

目に見える現象の裏にある「なぜ?」を知ると、いつものプロ野球中継がまるで巨大な実験場のように見えてくるはずですよ!

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