脳のメモリを解放せよ!M4 MacBook Airへの乗り換えが「思考の加速装置」になった話

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

新しい実験器具を手に入れたときのような、あるいは未開の地へ足を踏み入れるときのような高揚感。 そんなワクワクした気持ちとともに、ブラックフライデーのセールでM4 MacBook AirをAmazonで購入しました(2025年11月23日)

これまで愛用していたM2 MacBookから約4年。パソコンの世界における4年という月日は、地質学でいうところの「一つの時代」が変わるほどの長さです。動作に少し「もたつき」を感じていたこともあり、思い切って最新機種へと進化させることにしました。

デジタルな「自浄作用」で環境をリセット

今回は、以前の環境をそのまま移行するのではなく、1からすべてを入れ直す「クリーンインストール」を行いました。生物学には「オートファジー(自食作用)」という言葉があります。細胞が自分の中の不要なタンパク質を分解し、新しく作り直すサイクルのことです。パソコンも長く使っていると、目に見えない不要なデータや設定のゴミ(キャッシュ)が溜まり、徐々に動きが鈍くなります。これはまさに、デジタルの血管が詰まっていくようなもの。

そこで、必要なものだけを厳選してインストールしました。

  • Officeソフト
  • Adobe Acrobatリーダー
  • Keynote、iMovie(Apple純正のクリエイティブツール)
  • Raycast(作業効率を爆上げするランチャーアプリ)
  • Zoom
  • Dropbox

これらは、私にとっての「必須栄養素」と言えるアプリたちです。設定が必要だったのはプリンターくらいで、あとはほとんどのデータがクラウドという外部脳に保存されていたため、驚くほどスムーズに環境が整いました。

進化する道具と、思考の速度

かつて、パソコンの買い替えといえば、数日がかりの大手術でした。しかし今回は、わずか1時間ほどで使えるようになりました。 これは、私たちのデータ保存の場所が「個体の内部(ハードディスク)」から「環境全体(クラウド)」へと進化した恩恵ですね。

1から入れ直しをしたおかげで、長年蓄積された「デジタル・コレステロール」のような不要なソフトも一掃され、驚くほど快適です。物理学でいう「摩擦」がなくなったかのように、操作が滑らかになりました。

M4チップの処理能力は、単に計算が速いだけではありません。パソコンがサクサク動くということは、私たちの脳が「待つこと」にリソースを割かなくて済むということです。 道具の遅れによるストレスがなくなり、その分のエネルギーを純粋な「思考の時間」に充てられるようになりました。

役目を終えたM2 MacBookは、また別の誰かのもとで活躍することを願って、引き取ってもらおうと思います。 新しい相棒とともに、また新しい知的探求の旅を始めていきます。

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