物理が苦手で苦労をしている生徒のためにiPhoneなどのスマホで学習できるコンテンツを書きました。物理がわかるようになるには、一人では気が付きにくいちょっとしたコツを知ること(良い友達や教師との出会い)にあります。この原稿はそんな親切な友達や先生の代わりになることを目指して書きました。生徒が苦労をする波についてまとめています。ぜひ騙されたと思って読んでみてほしいと思います。みなさんにとって毎日の物理が楽しくなりますうように(^^)

桑子 研

 「波」と聞くとはじめにどんなものをイメージしますか?多くの人が海の波を想像するかもしれません。でも、実は波の性質をもった現象は海の波以外にも、身近なところにたくさん隠れています。

例えば、救急車が近づいてくるとき。救急車の音が高くなったり、低くなったり変な音程で聞こえることがありますよね。またシャボン液自体は透明で色がついていないのに、キラキラと虹色に光り輝いています。これらは音や光が「波の性質」をもっているためです。

また私達は知らないうちに波を使って日々生活をおくっているのです。例えば携帯電話では、電磁波という波を利用しています。虫眼鏡やメガネでは波の性質を使って光を操作しています。大きな揺れが来る前に知らせてくれる地震速報では、縦波と横波という2種類の波の特徴を利用しています。

こにように身近にあふれた。でも波について勉強してみると、多くの生徒がその難しさに頭を抱えてしまうようです。波の難しさはその名の通り、あのモコモコとした波の形が、時間とともに動いてしまうところです。そしてサインやコサインなどの数学が出てきてしまうのも、「無理だ!」と思ってしまう一要因かもしれません。でも今日から安心してください。波の面白さと、理解の方法について、一つ一つ手順をおって説明していきます。昔わからなかったという大人の方も、お付き合いいただければと思います。

第1章

#01 波でもっとも大切なある一つのこと
#02 波でつまずく2つのグラフ
#03-1 5つの物理量
#03-2 確認問題 波の物理量とグラフ
#04 2つ目の波「縦波」とは?
#05 縦波を横波で表す?
#06-1 横波から縦波に戻してみよう!
#06-2 確認問題 止まっている媒質はど〜れだ!?
#07 波の子供「素元波」
#08 素元波で回折を考えてみよう!
#09 波の重ね合わせの原理
#10 波の反射「自由・固定端反射」
#11 2つの反射をどうやって解釈する?

波については、こちらの拙著も参考にしてみてください。

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