【腱鞘炎バイバイ】手首を動かさない「魔法のマウス」の科学(トラックボール)

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

毎日、パソコンの前で何キロメートルも「手」を走らせていることに気づいていますか?一般的なマウス操作では、一日の仕事中に手首や腕を驚くほど酷使しています。今回は、理科教師の視点で見つけた、身体への負担を劇的に減らす「魔法の球体」についてお話しします。それがこちらのロジクールのワイヤレスマウス(トラックボール)です。

amazon(ロジクールトラックボールマウス)

「違和感」が「快感」に変わる脳の適応力

実際に使っているのですが、使い心地は非常にスムーズです。正直に言うと、最初は上位モデルのMXシリーズと比べて「角度調整ができないな」「少し軽い(重厚感がない)かな」と、なんとなく馴染めない感覚がありました。しかし、ここが人間の面白いところです。一週間ほど使い続けると、脳がその操作感に完全に慣れてしまいました。今では「これで十分、いやこれがいい!」と感じるほどです。Bluetoothも搭載されているので、接続の自由度が高いのも魅力ですね。

手首を「静止」させる、人間工学の知恵

マウスやキーボードは、私たちがデジタル世界とつながるための大切な「インターフェース」です。長時間使うものだからこそ、こだわりたいポイントがあります。「トラックボールって何?」と思う方もいるかもしれません。最大の特徴は、手首を全く動かさなくていいという点にあります。

 こんな感じで握って使います。ポイントは親指でマウスのカーソルが動くので、全体を動かす必要がないということです。

通常のマウスは、摩擦に抗って本体を滑らせるために、手首から肩にかけての筋肉を常に緊張させています。これが積み重なると、腱鞘炎や肩こりの原因になります。一方、トラックボールは親指だけでカーソルを操作するため、腕全体はリラックスした「静止状態」を保てます。理科的に言えば、移動のエネルギーを最小限に抑え、身体への物理的負荷をゼロに近づける設計なのです。

学校のセキュリティもクリア!賢い無線接続

使い方はとても簡単です。付属の小さな子機(レシーバー)をPCに差し込むだけ。

縦1cm横0.5cmくらいの小さなものです。

充電はUSBで行います。驚くべきはその省電力性で、ずっと使っている同僚の先生も「ほとんど充電を意識しなくて済んでいる」と言っていました。一点、心配だったのが「学校のPCセキュリティ」です。多くの学校のPCは、情報漏洩を防ぐためにUSBメモリなどが動かない設定になっています。しかし、このレシーバーは「HID(ヒューマン・インターフェース・デバイス)」として認識されるため、セキュリティ制限に触れることなく、無事に動作しました。これはうれしい発見です。

塵も積もれば「巨大な時間」となる

トラックボールは、マウス自体を動かすスペースを必要としないため、狭いデスクでも快適です。そして何より、長く使っても腱鞘炎や疲労に悩まされることがなくなります。もちろん、さらに作業効率を上げるならショートカットキーを覚えることも大切ですが、このマウスを導入するだけで年間にすれば大きな時間短縮と健康維持につながるはずです。

もし、まだトラックボールを未体験の方がいたら、ぜひ一度試してみてください。マック(Mac)でもしっかりと動作しますし、一度この快適さを知ると、もう普通のマウスには戻れないかもしれません。自分自身の「身体」という最も大切な資本を守るために、後悔しない投資になると断言できます。

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