発見!普通のコーラは沈み・ダイエットコーラは浮く!?砂糖の溶解度の恐ろしさ

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

コーラとダイエットコーラ(ゼロシュガーコーラ)を水に沈めると、コーラは沈むが、ゼロコーラは浮くという動画をみました。本当にそうなるのか、実際に試してみました。それがこちらです。

700mLのロング缶のコーラを使ってやってみたのですが、なんと実際に確認することができました。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

コーラは砂糖が溶けていますが、ゼロコーラは甘味料が溶けています。甘味料は砂糖の何倍もの甘さがあると聞いたことがあります。ということはコーラの方がゼロコーラよりも密度が高いのではないかという予想がつきます。

まずは重さを量ってみよう

今回は700mLのペットボトル入りのコーラと0カロリーコーラで、実際に中身を出して検証してみました。まずはそのままの重さを測定します。コーラは762gでした。

続いてダイエットコーラを測ってみると、なんと733gです。

この時点ですでに、ダイエットコーラの方が軽いということがはっきりとわかりました。

中身だけを取り出して比べてみると

とはいえ、ペットボトルの重さも含まれているので、正確な比較のためには「中身」と「容器」を分けて測る必要があります。そこでボウルを用意して、それぞれの中身だけの重さを量ってみました。

すると、ダイエットコーラの中身は699g。これはほぼ水と同じ重さです。700mLの水の重さはちょうど700gですから、1gの誤差はペットボトルの縁に残った分だと考えれば、ほぼぴったり一致していることになります。つまりダイエットコーラは、成分的には「ほぼ水」と言ってしまってもいいくらいの重さだったのです。

同じように普通のコーラの中身を測ると、730gでした。こんなにも違いが出るんですね。

そして、それぞれの容器(ペットボトル)だけの重さも測定してみると、

こちらは両方とも32gとほとんど変わりませんでした。容器の重さに違いはない、ということは、浮き沈みの差は完全に「中身」の違いによるものだと言えそうです。

差はたった31g、でも大きな意味がある

ここで注目したいのが、コーラと0カロリーコーラの中身の重さの差です。

730g − 699g = 31g

たった31gの差ですが、これが浮き沈みを分ける決定的な要因になります。この違いはいったい何からくるのでしょうか。それぞれの成分表示を見てみましょう。

コーラの原材料には、糖類(砂糖)が使われています。

一方、0カロリーコーラには、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)が使われています。

甘味料の正体は「超少量で甘い」魔法の物質

ここで面白い雑学をひとつ。スクラロースの甘さは、一般的に砂糖(ショ糖)の約600倍とされています。これは、同じ甘さを感じさせるために必要な量が、砂糖のわずか600分の1で済んでしまうということです。

たとえば、砂糖30gぶんの甘さを再現したいとき、スクラロースならたった0.05gで足りてしまう計算になります。砂糖だと大さじ2杯分くらいの量が、スクラロースだと耳かき1杯にも満たない量で置き換えられてしまうのです。

だからこそ、0カロリーコーラは「甘いのにほとんど質量が増えない」という不思議な飲み物になっているわけですね。この計算からも、コーラの方が中身が重くなり、水に沈みやすくなることは十分にあり得ると言えそうです。

お風呂で最終チェック

ペットボトルだと浮き沈みに差が出るのか、実際にお風呂に入れて確かめてみました。

コーラが沈むという現象はみられませんでしたが、横から見てみると、

このように、ペットボトルの場合はどちらも浮きはするものの、沈み込み方に明らかな差が出ました。0カロリーコーラの方が水面から出ている部分が多く、あまり沈み込んでいません。逆にコーラの方はより深く沈んでいます。これは、コーラの方が密度が高いということを示しています。

700mLではなく、350mL缶で私も挑戦してみました。

缶で試すとどうなる?

700mLだと浮き沈みで差が出ましたが350mLだと差が出ません。これはなぜでしょうか。もう一つ考慮すべき要素が加わります。それは、アルミ缶自体の重さと、缶の中にわずかに残っている空気の部分です。

アルミの密度は2.7g/cm3で、水よりもずっと重い金属です。しかし缶の上部にはわずかな空洞(気体の部分)があり、これが浮き袋のように働いて浮力を生み出します。このアルミ缶の重さと、空洞部分による浮力のバランスによって、缶全体としての浮き沈みが最終的に決まってくるのです。

今回の実験結果を踏まえると、缶の場合でも十分に、普通のコーラが沈み、0カロリーコーラが浮くということはあり得そうだと感じました。今度はぜひ実際に缶でも試してみたいと思います。

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