マンガで学ぶ原子の世界!原子分野は科学史と一緒に理解しよう

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。このサイトで科学を一緒に楽しみましょう。

原子分野を学ぶなら科学史も一緒に!

原子の世界はとても不思議で奥が深い。でも、学校で習うと「難しい!」「計算が多い!」と敬遠されがちな分野でもありますよね。そんな原子分野をもっと面白く、そしてスッと理解するためにおすすめしたいのが 「科学史」と一緒に学ぶこと」 です。

なぜ科学史?と思うかもしれません。でも、原子の研究がどのように進んできたのかを知ることで、「なぜこの考え方が生まれたのか?」がわかり、理解がグッと深まります。

原子分野は「科学史」がポイント!

たとえば、昔の人は原子についてどう考えていたのでしょう?

  • 紀元前400年ごろ、デモクリトス という哲学者が「物質はこれ以上分けられない最小単位=原子でできている」と考えました。でも、この考えは実験による証拠がなかったため、しばらくの間は受け入れられませんでした。
  • 19世紀になって ドルトン が原子の概念を科学的に確立。さらに トムソン が電子の発見をし、原子はもっと小さな粒でできていることがわかりました。
  • その後 ラザフォード の実験で「原子は中心に小さな核(原子核)があり、その周りを電子が飛んでいる」ことが判明。
  • そして ボーア が電子の軌道を説明し、最終的にはシュレディンガーによる「電子は雲のように存在する」という量子力学の考え方に発展。

こうして科学者たちの研究が積み重なり、今の「原子のモデル」ができあがったのです。

生徒におすすめ!マンガで学ぶ物理学史

「科学史と一緒に学ぶのがいいのはわかったけど、そんな時間ない!」という受験生には、 マンガで読める本 がおすすめです。

たとえば『マンガ おはなし物理学史』(講談社)は、ニュートンから現代の量子力学までの流れを漫画で学べる1冊。原子分野だけでなく、力学・電磁気学など物理全体の流れがつかめるので、「なぜこんな公式があるのか?」という疑問が解決しやすくなります。

もちろん、原子分野をマンガで説明するのは難しい部分もあるため、文字が多めのページもありますが、それでも 科学の流れを一気に俯瞰できる という点で大きなメリットがあります。

「原子の話って難しそう…」と思っている人こそ、この本を読めば 「なるほど!」と思える瞬間 がきっとあるはず。

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