楽しく覚える!授業で盛り上がる「元素ビンゴ」(中2化学)

桑子研
サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

元素記号が自然と頭に入る!「元素ビンゴ」で盛り上がる授業づくり

元素記号の暗記って、生徒にとってはなかなかの難関ですよね。授業で扱うとなると、「水兵リーベ…」の語呂合わせを教えるのが定番ですが、なかなか定着しないことも多いものです。そこで今回は、楽しみながら元素記号と名前を結びつけられるアクティビティとして、中学校の授業で実際に行った「元素ビンゴ」をご紹介します。これは、生徒の頭の中で「H=水素」「Na=ナトリウム」など、元素記号と名称をリンクさせることを狙った活動です。しかも、ゲーム形式なので教室の空気が一気に明るくなります。「元素の導入」や「確認テストの手前」など、タイミングを選んで取り入れてみてください。

授業準備のポイントと手順

■ 事前準備するもの
1. ビンゴカード
→「いらすとや」の無料テンプレートが活用できます(かわいくて生徒受けも良し)

いらすとやのビンゴカード
https://www.irasutoya.com/2018/11/blog-post_86.html

2. 抽選アプリ
→ クジを引く感覚でランダムに元素を表示させることができます
URL: https://jp.piliapp.com/random/lots/

3. 流し込み用スプレッドシート
→ アプリに読み込ませる用。あらかじめ24種類の元素名または記号を登録しておきます
URL: https://docs.google.com/spreadsheets/d/1JzvPRrcJ-P3UNFfG5cXyRpLMb65HNnr_Q1Rvfvw7WVw/edit?usp=sharing

やり方(授業中)

1. ビンゴカードを配布
授業前に印刷しておき、1人1枚ずつ配ります。

2. 24個のマスを埋めさせる
対象元素は「原子番号1〜20の元素」+「鉄(Fe)・銅(Cu)・亜鉛(Zn)・銀(Ag)」など、全部で24種類。
・記号で書かせるか
・日本語の名称で書かせるか
は、先生の目的に合わせて選んでください。

3. 抽選アプリにデータを流し込む
スプレッドシートのデータを使って、ランダム抽選ができるようにします。

4. ビンゴ開始!
抽選で出てきた元素を生徒に読み上げ、カードにあれば○をつけさせます。

5. 3列ビンゴでフィニッシュ!
最初に3列ビンゴを達成した生徒には、みんなで拍手。テンションが上がります。

教育的なねらい

このビンゴゲームの最大のポイントは、「楽しく遊びながら、元素記号と名称が自然に結びつく」こと。学習の初期段階でやると、記号のイメージが残りやすく、定期テストや観察記録を書くときに役立ちます。また、生徒が自分で書いて選ぶ過程があるため、受動的な暗記とは違い、「自分ごと」になりやすいのも魅力です。

中学校理科の「化学変化」や「原子・分子」単元の導入に、元素ビンゴはぴったりのアクティビティです。ちょっとした準備で、授業の雰囲気がガラッと変わり、生徒の記憶にも深く残ります。ビンゴで盛り上がる教室を、ぜひ一度体験してみてください。

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