鉄が磁石に化ける!?「ピットランド」で学ぶ透磁率の不思議な世界

サイエンストレーナーの桑子研です。毎日が実験。

この記事はラジオでも配信中!

磁石の不思議に、思わず時間を忘れて見入ってしまったことはありませんか?砂鉄が模様を作る様子や、反発し合う見えない力。そんな磁石の魅力を、芸術的なパズルとして楽しめる素敵なアイテムに出会いました。

まるで魔法?磁石が繋ぐ不思議なパズル「ピットランド」

先日、磁石と鉄の性質を巧みに利用したおもちゃ、ピットランドをいただきました。これが想像以上に奥深く、理科教師としての好奇心をくすぐられる素晴らしいものだったのでご紹介します。

このおもちゃの仕組みはシンプルです。台座の中に強力な磁石が入っており、付属している人形などのパーツはすべて鉄製でできています。

一見すると、ただの鉄の塊である人形同士はくっつきません。しかし、台座の上に置いてみると……まるで人形たちが意志を持っているかのように、次々とつながっていくのです。

鉄が磁石に変身する?「透磁率」の秘密

なぜ、磁石ではない鉄の人形同士がくっつくのでしょうか?ここには透磁率(とうじりつ)という科学の面白い性質が隠れています。

鉄は非常に磁力を通しやすい性質を持っています。台座の磁石から出ている磁力線が、鉄の人形の中をスッと通り抜けていくとき、その人形自体が一時的に磁石のような性質を帯びるのです。

1つの人形が磁石になれば、その先にまた別の人形をくっつけることができます。こうして磁力のバトンを渡していくことで、普通では考えられないような重力を無視した絶妙なバランスで、人形を積み上げていくことができるわけです。

大人も子供も夢中になる、自分だけの磁界アート

私は消防士のセットをもらったのですが、はしごを伸ばすように人形を繋げたり、指先ほどの小さな接点で奇跡的なバランスを保たせたりと、気がつけば大人の私も時間を忘れて没頭してしまいました。

磁石の力は目に見えませんが、人形がピタッと吸い寄せられる感触を通じて、確かにそこにエネルギーの流れがあることを実感できます。科学が好きな中学生はもちろん、小さなお子さんの知育や、大人のリラックスタイムにもぴったりですね。

調べてみると、消防士以外にもハロウィン仕様など、いろんなバリエーションがあるみたいですね。皆さんも、机の上に小さな科学の世界を作ってみませんか?

お問い合わせ・ご依頼について

科学の不思議やおもしろさをもっと身近に!自宅でできる楽しい科学実験や、そのコツをわかりやすくまとめています。いろいろ検索してみてください!
・科学のネタ帳の内容が本になりました。詳しくはこちら
・運営者の桑子研についてはこちら
・各種ご依頼(執筆・講演・実験教室・TV監修・出演など)はこちら
・記事の更新情報はXで配信中

科学のネタチャンネルでは実験動画を配信中!

3月のイチオシ実験!

  • 押し花を作ろう!:梅や桜の花の押し花を作ってみましょう。特別なケースに入れると、長く保存できて、しおりにもなります。

テレビ番組・科学監修等のお知らせ

書籍のお知らせ

講師・ショー・その他お知らせ

Explore

  • 楽しい実験…お子さんと一緒に夢中になれるイチオシの科学実験を多数紹介しています。また、高校物理の理解を深めるための動画教材も用意しました。
  • 理科の教材… 理科教師をバックアップ!授業の質を高め、準備を効率化するための選りすぐりの教材を紹介しています。
  • Youtube…科学実験等の動画を配信しています。
  • 科学ラジオ …科学トピックをほぼ毎日配信中!AI技術を駆使して作成した「耳で楽しむ科学」をお届けします。
  • 講演 …全国各地で実験講習会・サイエンスショー等を行っています。
  • About …「科学のネタ帳」のコンセプトや、運営者である桑子研のプロフィール・想いをまとめています。
  • お問い合わせ …実験教室のご依頼、執筆・講演の相談、科学監修等はこちらのフォームからお寄せください。