静電気発生装置、バンデグラフを開けて見た!【分解大好き!】
静電気発生装置、「バンデグラフ起電器」!
その中身はどうなっているのか?
好評の開けてみた!コナーです。
バンデグラフをあけてみた!
学校に必ずといっていい、このバンデグラフ。
バンデグラフを動かすと、その金属面に静電気がたまっていきます。
「バチバチ」
と静電気を発し始めます。
このバンデグラフの力は偉大で、ライデンコップ(ライデンびん)のベロの部分を
この金属球につけると、すぐに静電気がたまり充電することができます。
なんとも科学とは危ないものだと感じてしまう、そんな実験道具です。
しかしこのバンデグラフあけてみると、すっごいシンプルな作りになっているんですね。
頭の丸いところをもって少し回してみてください。
パカっとあくんです!
ほぼ中空で、中にゴム製のベルトと、ローラーが入っており、
スイッチをいれるとこれが回転します。
実は下のほうの土台にもローラーがあって、2個のローラーの間にゴムベルトが渡してあります。
モーターが回転してローラーがまわると、そこについたベルトもクルクルとまわりはじめます。
ここで大切なのが、ローラーの材質が上下で違うということです。
帯電列でいうところの電子をはなしやすい物質でできたローラーと、
電子を受け取りやすい物質で組んであります。
このことによって、これらとゴムの間での摩擦によって静電気が起こり、
電子がゴムベルトにのって運ばれていきます。
運ばれた電子は写真にあるような丸いボールの頭の中にある、
金属の板でこしとられて、静電気が金属球にたまっていきます。
ようは、簡単にいえば、
みなさんがゴム風船をハンカチでこすっているのと同じ仕組なんですね!
それを大規模にやっているだけです。
バンデルグラフの頭をちょっとまわすと、
すぐ頭がひらくので、ぜひ学校にあるものも回して中を覗いてみましょう!
その他の科学のネタ!
バンデグラフを使うと、雷電コップを使った百人脅しが11月ころの湿度がまだ高い時期でもできます。
雷電コップの作り方はこちらを御覧ください。
参考
バンデグラフ 静電気 発生装置 U153…
スリービー・サ…
ロープライス ¥175,350
科学のネタ帳オン

科学イベントのお知らせ
桑子 研(くわこけん)
1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。