科学は「問題思考」ではなく「解決思考」で発展してきた。

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先日ある研究会にでてきたのだが、

いろいろな方が協力することで効果のあるシステムの

提案をしていました。

 

このシステム、金銭的な負担はかかりませんし、

あるにこしたことは無いというシステムでした。

 

しかし!

 

この提案に対する質疑応答で、

 

「◯◯という点は非常に問題があると思う」

「◯◯ということをやって、意味があるのか?」

 

などと否定的な意見がたくさん出てきました。

 

「もっと時間をかけて考えるべきだ!」

 

などという意見も。

 

たしかにそのシステムが完全ではないところはたくさんあります。

言っていることは正しいのですが、

 

動かしていく中で改善していけばいいんですよね。

 

問題思考と解決思考

 

問題をあげていって、改善していく思考法を問題思考といいます。

今ある材料で、今できることを提案して実行していく思考を解決思考といいます。

 

問題思考の意見は、一見発言者が

 

かっこ良く見えますし、

かしこく見えます。

 

しかし多くの物事は解決思考ですすんでいきます。

 

たとえばぼくは

「こんな自分が教師になっていいのだろうか?」

と疑問を持ち続けながら就職活動をしていました。

 

そんなとき教授に、

「なってから考えなさい。」

 

と言われました。そう、やっていかないとわからないのです。

 

そして今あるものをアピールして、とにかく受かることが

まずはスタートラインにたつために必要だったのですね。

 

解決思考の思考法を昨年、森俊夫先生から勉強会で学びましたが、

① 良いことの「例外」を見つける

② その例外の分析をする(責任追及)

 

という、成功事例の問題追求が大切だと言われていました。

 

問題思考では、問題を分析して小さくしていこうという方針ですが、

解決思考では、今までうまくいっていたことを発見させて、その行動を広げていくことにより

問題を閉め出していくという方法論だそうです。

 

ニュートンも、ケプラーも、アインシュタインも。

 

科学の発展も、問題思考ではなく、今あることでできることをして、

法則を見つけていくという連続であったかのように思います。

 

下手な鉄砲でも数撃ちゃ当たる

 

ということわざがあります。

 

そんなのあたりまえじゃないか!と思っていましたが、

数打つ前に考え込む人がいかに多いかということを

教えてくれている諺だとも言えます。

 

とにかくやってみよう!

Just do it!

その精神「解決思考」こそ、科学の楽しむ方法であり、

ぼくが

 

物理に取り組むとき、

教員採用試験を受ける時、

教師になるとき、

はじめて授業をするとき、

本を出版する時、

 

場面場面で背中を押してくれました。

 

参考

解決思考についてはこちらの本が参考になります。

森先生の本です。わかっていることでも理論立てされると

安心できます。

“問題行動の意味”にこだわるより…

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。