理系の人はなぜ優柔不断な人が多いのか

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理系の人はまごまごしているように見えることがあります。

これはなぜなのでしょうか?

実はその独特の考え方と関係があります。

 

正確さから断定できない!

やたら文系・理系と分類わけをすると、

 

「ぼくは理系だから、文系のことはわからないよ〜」

 

という予防線をはることになるので、

あまりこの分け方は好きではありません。

 

でも文系・理系という分類は

多くの人の特性を考える上で便利なところがあります。

(血液型よりもずっと、ずっと。)

 

生徒から様々な質問を受けると、

ぼくは断定して、「こうしたほうがいい!」と答えることに

ためらいを感じて、まごまごしてしまうことがあります。

 

そのため、ある一定数の生徒からは

嫌われてしまうこともよくあります。

 

ぼくの大学の友達も、どちらかといえば断定系の人より、

優柔不断系の人が多いです。

この傾向は大学で徹底的に受けた教育と関係がありそうです。

 

なぜスカっ!と答えられないのか?

半沢のように、「倍返しだ!」なんて、

スカっと断定してやっていけばいいのでしょうが、

そういうわけにはできないのです。

 

なぜかというと、

物事を確率で考えてしまう癖?がついているからです。

またはトレーニングを受けてきたからです。

 

例えばぼくの研究室では気象モデルを動かしたり、

衛星データの解析をして特徴的なパターンとその裏に潜むメカニズムなどを

研究していました。

 

でもいくら解析をしても、ある現象が100%、

別の現象を引き起こしているのかは

なかなか断定することはできません。

 

100%そうとはいえないから、

「たぶん〜といえそうだ。」

「考えられる。」

「可能性が示唆される」

などの曖昧な言葉で世の中に発表します。

 

こんなことをたくさんやってきたので、

 

ぼくは生徒から質問などを受けたとき、

断定できないんです。

 

自然はとっても複雑ですし、

人間の心も複雑です。

状況も複雑です。

 

100%、絶対なんてことはいえません。

 

だから話言葉としては、

「〜という方向で考えた方がいいと思うけど」

とか

「『ぼくは』〜と思うよ」

などと断定しないように気をつけたり、

または一般論ではなく自分がというのを強調してわざわざ発言することになります。

 

他の理科教師や理系仲間を見ていると、

やはりそのような傾向があり、

 

外から見ていると優柔不断に

見える一番の原因かと『ぼくは』思います。

 

(^^;)

 

PS

たまに見かけるのですが、

 

「絶対に○○だよ!」

 

とやたら「絶対」とか「〜に進みなよ!」とか言う人いますが、

その人は気をつけて聞いたほうがいいと思います。

(雑誌やテレビの宣伝も過剰な表現に気をつけたいところです)

 

ただし、教師という仕事をしていると、

「断定して安心をさせ、前にすすませる」

というほうが、今後に良い場面も多く遭遇します。

 

そこのところがとっても難しい。ぼくは苦手です。

 

どうしたらいいのやら・・・。

 

20130924130129今日の『科学のタネ』

理系が優柔不断なのには 訳がある

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プロフィール

桑子 研
桑子 研(くわこけん) 1981年群馬県生まれ。共立女子中学高等学校の理科教諭を務めるかたわら、サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など科学啓蒙書・参考書・絵本など10冊。東京書籍の教科書編集委員・ナリカサイエンスアカデミー公認講師。

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