あなたの授業はよく分かる?「新しい分かり方」で伝える一例

ちょっと焼き芋を焼いてみました。とっても簡単にトースターで焼いてみたのですが、これがまた美味しい。焼き芋は山梨のもの。冬の訪れを感じさせます。

ケン博士
今日はひさしぶりに本の紹介です。新サイエンストレーナーの桑子です。 

電車の中で本をよむことが多いのですが、最近気になって、ちょっと高いんだよなぁと思った本。ピタゴラスイッチなどでおなじみの佐藤雅彦先生の「新しい分かり方」という本を、立ち読みして熟考した末に、買いました。

書店で手にとって見て、その本というメディアを最大限に活かした作りに驚いてしまったのです。

例えば、あるページには泥に手あてた写真が一枚あり、そのページをめくると、手のひらにドロがついている写真が一面にある。普段なにげなくおこなっているページをめくるという作業。その「めくる」という面白さに焦点をあえてた仕掛けでした。

このように読むではなく「体験ができる本」に仕上がっていて、20個以上の体験ができます。これは電子書籍では伝わらない!その他でぼくが気になったのは、やはり科学好きだからなのか、こちらのアルキメデスの原理をつかったおもしろ写真。

写真が2枚並んでいるだけなのですが、ペンを水の中にいれるとシーソーの傾き方が変化します。2枚の写真からペンを水にいれると、傾くのだなということを理解すると同時に、水のような押しごたえがないものでも、押しているということが意識できる写真です。

これが積み木のようなものをペンで押して傾いた、ならつまらない。浮力の反作用がここまでよく理解できる写真はなかなか無いのではないかなと、鳥肌が立ちました。

その他にも、この台ばかりの構造には平行四辺形が隠れているという写真も心惹かれます。

平行四辺形がたもたれるから、垂直にたった壁面と芯棒が常に垂直になっており、台ばかりの台が水平に保たれているということがよくわかります。

最後に掲載されている随筆郡も必見。ちょっと意味分からなかった体験ページも、この解説を読むと意図がよくわかります。最後の随筆の「象嵌(ぞうがん)」はなるほどなと思いました。いつもの見慣れたもの中に異質なものを入れると、それが浮かび上がって見えるという脳の性質を活かした広告について紹介されています。

ぼくも今回のブログ記事のはじめに焼き芋をだしてみましたが、いつもと違うものが出てきて、読み始めてくれる人がいたら、うれしいです。

さて、これが授業にどう役立つか?それはわかりませんが、生徒に何かを「分かってもらう」ことの難しさと、その面白さ・まだまだ工夫ができるんだぞ!という可能性を感じるこができました。おすすめです。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。