ガッテン!放射線が出てくる理由がよくわかるサイトの紹介

ケン博士
サイエンストレーナーの桑子研です。今日は多田先生の「放射線について考えよう」から第2章の内容について紹介します。 

多田将先生と編集者のKさんが無料で公開されている「放射線について考えよう」が毎週金曜日に公開されています。
http://radiation.shotada.com/

この内容が高校生にピッタリ!原子分野はちょっと楽しくない!という生徒がもしいたら、ぜひ呼んでほしい内容です。そんな「放射線について考えよう」から今日は第2章の「放射線がどうやって出てくるのかについて考えよう」について見ていきたいと思います。
http://radiation.shotada.com/chapter/02/

主に高校物理との関わりという観点で見ていきたいと思います。

ぼくがこの章をみて面白いなと思ったのが、高校3年生の原子分野で学習する、中性子が陽子に変化する核反応。

中性子が陽子になり、電子(β線)を出す。までは良いのですが、多田先生の解説ではより一歩進んで、この反応で反電子ニュートリノを放出するということが触れられています。

高校物理だと反電子ニュートリノの記述までは見られないのですが、ここではニュートリノの反応についても、反応式で移動をさせながらいろいろと解説してくれます。高校生からすると一歩先のお話でこれがまた面白い。

例えば反応式を逆にして考えてみたり、反電子ニュートリノを反応前にもっていくと、「反」が落ちて、「電子ニュートリノ」になったり、陽子が電子をとらえて中性子になる反応を解説してくれたり…(電子捕獲)。

またガンマ線の説明については、「バネが必要以上に縮められると、そこに過剰なストレスがたまってしまいます。それを安定させるには、バネの余分な縮みを伸ばし、ストレスを緩和してやればよいのです。」と、よくあるたとえの中性子と陽子の間にはたらく強い力の様子をバネをつかって説明していますが、原子核が「余分な縮を伸ばす」というさいに「ガンマ線が放出される」と、ガンマ線の発生について語りかけてくれます。とてもわかりやすいですよね(似た放射線である電子が出すX線についても記述されています)。

またヘリウム原子核、電子、電磁波など、身近にあるものがなぜ放射線となると危ないのか?については、身近な例として、多田先生が行ったライブでのお話が差し込まれています。読者を飽きさせない工夫が散りばめられながら、「それでそれで!」と興味をかきたてあれて読み進めることができました。

第2章は短めでしたが、昨日公開された第3章はかなり長く、またイラストも多様されています。まだよんでいないのですが、紙に印刷をしてみました。通勤電車の行き帰りが楽しみです(^^)。

生徒の皆さんもぜひご一読下さい。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。