合科で学ぶ!「お茶のヒミツを探る」授業の紹介

8月30日、31日と夏休みの終わりに教科を融合した授業を行いました。今回の講座のテーマはお茶についてです。1日目は社会・国語・理科などの教科からの授業を学校で行います。2日目は実際に東京の茶園及びお茶工場の見学したり専門家の授業を受けます。今回はこの講座についてご紹介したいと思います。

1日目は社会科、国語科、理科の本校の教員がそれぞれお茶についての授業をしました。社会科からはお茶の歴史やお茶が発育するための地理的な気候条件についての話がありました。国語科からは江戸などのお茶文化の話です。お茶ときくと緑色のものを想像するかもしれませんが、文字通りもともとは「茶色」で、今のような緑色の緑茶を飲むような習慣は比較的新しかったということを知りました。理科からはペーパークロマトグラフィーを使って、お茶の成分を分析したり、ペットボトルのお茶に入っているビタミンCの抗酸化作用についての実験を行いました。

二日目は実際に東京の武蔵大和駅の近くにある木下園(茶園)に出かけていき、農家の方からお茶(狭山茶)の栽培方法やその加工方法についての話を聞きました。狭山茶というと埼玉というイメージがありますが、東京でも作られています。

木下園では、お茶の栽培から茶葉への加工、そして販売まで行っています。そのためお茶が茶葉になるまでの全行程を見せていただきました。

また木下園では、消費者の趣向に合わせて緑茶だけではなく紅茶も時期によって栽培しています。緑茶と紅茶の行程の違いや、緑茶と紅茶に向いてる茶葉のお話、茶畑についている「扇風機」は霜がおりないように空気をかき回す役目をしているということ、茶葉の摘み取り日の気温や湿度が与える緑茶への影響など、現場の知恵や苦労を教えていただきました。

その後、近くに集会場にて新潟県の長岡からお呼びしたカクタ田中清助商店専務取締役の田中洋介さんから、「美味しいお茶の入れ方」についての講習会がおこなわれました。茶葉の温度によって旨味成分(アミノ酸)や渋み成分がどのように出てくるのか、高い茶葉と安い茶葉の違いなど教えていただいたあとに、実際に急須を使ってお茶を入れるという体験を行いました。

最後に日本茶インストラクター埼玉支部長の安藤茂美さんから、埼玉や東京で作られている「狭山茶」についてのお話を伺いました。

2日間充実した時間をすごすことができました。教科の枠を超えて、1つの物事について学習をするということは普段の授業ではできませんが、生徒にとっても複眼的に物事を見るための良い経験になったと思います。

今回僕自身は授業を行わずに裏方に回り、講師の手配などをしていました。とくに今回およびした田中洋介先生は、大学院のとき2年間をもとにしたぼくの先輩です。一度IT企業に務めましたが、Uターンをして現在は長岡でお茶屋を営んでいます

テレビ番組にも取り上げられました。

生徒のキャリア教育にもなればとおもって、長岡からお呼びしました。生徒も何か感じ取ってくれたかな?と思っています。

様々な教科や外部の方と連携をして行うこの授業。毎年私たち教師が勉強になっているという企画です(^^)

次回は何をやろうかな?

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。