IHって何の略?から考える1人の限界

僕の大学時代の先輩が「女王アリ」をくれました。「ほしい!」といったわけではないのですが、興味があったので家に持って帰ろうとした所、家内から「気持ちが悪い」といわれてしまったと、子供がまだ1歳くらいなので、興味がないということでなくなく、生物の先生に女王アリをゆずりました。そうしたところ、こんな写真が届きました。毎日変化が楽しい!のだそうです。

すごいですよね!さて今日は全く関係ないのですが、1人で気がつけること・考えられることの限界について最近良く感じています。

・中学2年生をはじめて今年度もっています。中学1年と3年は以前持ったことがあったので、今年度乗り越えれば、中1~高3までは全て理科1分野と物理を担当したことになります。そんなはじめての中2の年なので、いろいろと授業準備をして頭の中でシミュレーションをしてから授業に望んでいます。

・ただ、それにも関わらず、授業をしてみて気がつくことがたくさんあります。

・例えば「IH」についての紹介が教科書にあって、IHの仕組みを生徒に話しいたのですが、そもそも「IH」って何の略なんだ?ということまでは調べていませんでした。

・授業で話をしながら気がついて、IHについて調べてみたら、Induction Heatingの略。つまり「電磁誘導による加熱」という意味でした。

・そのままだったわけですが、感動。Iが電磁誘導だったなんて。

・生徒に伝えておけばよかったなと気がついて、次の時間に伝えななおしました。準備段階で気がつく人も多いのではないかと思っていて、お恥ずかしい話です。

・生徒からの質問に気が付かされることもあります。例えば昨年は中1をはじめてもっていたときに、「アンモニアはくさいのに、なぜおしっこは臭くないんですか?」という質問をうけました。たしかにおしっこは、したときはあまり匂いはせず、時間が経つと臭くなっていきます。実際に調べてみると…  こういったことも、考えもしなかったことでした。

・実験準備も最近いろいろとしているのですが、実際に準備をしていると「ああ、これがたりない」だとか「プリントのここも追加しておかなければ」ということに気が付きます。また務め始めた当初は物理教師は僕1人だったのですが、今は専任3名いますので、いろいろな意見やアイデアが出てきて勉強になります。

・個人の力なんて大したことが無いものだなと痛感しています。

・またいろいろな打ち合わせなどをしていると、自分が思いもよらなかったような問題点や解決法が出てきたりします。また話し合いをする中で、それらが発掘され、問題点を見つけた人ではない人がその解決法を思いついたりもします。こういった意味で、多様な意見の大切さと、集団が最適解を生むということを目の当たりにしています。

・「やってみて気がつくこと」や、「複数人だからこそ改善できること」がたくさんあるのだな、これが現場の学びなのだなということに出くわします。文字にすると当たり前のことではあるのですが、最近妙に1人の限界をよく感じたので書いてみました。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。