授業に限らず「伝えること」が劇的に上手くなる1つの方法

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実習生の授業の様子

 今年度は3年ぶりに教育実習生を持っています。そして今週から教壇実習がはじまっています。ちょうど外部と連携をさせなければいけない仕事が多くて、十分に実習生を見ることができないという事情もありますが、実習生の授業を毎回ビデオにとって、そのデータを渡すということをしています。

ぼくの教育実習のときのことを思い出すと、たくさんの恥をかいたことが思い出されますので、あまり思い出したくないのですが、一番役に立ったのは、自分の授業中の声を録音して聞くことと、またビデオをとって自分の授業中の様子を見ることでした

自分自身で入念にねって作り上げた指導案を実際に行っていると、行うことに必死になってしまって、1コマがあっという間に終わってしまいます。

すると、舞い上がって授業をしていたこともあり、「なんとなくうまくいった」とか「なんかうまくいかなかった」、「これはだめだった」ということしか思い出せないのですよね。

そこで指導教諭と話しをするのですが、いろいろなアドバイスをもらえても、そのシーンが自分の中でなかなか思い出せないため、次につなげることがうまくできませんでした。ダメな所ばかりが箇条書きされていき、なんとなく気が滅入ってきます。もちろん自分が悪いのですが…。

でもビデオにとって、自分の様子を自分で見るということ以上に、恥ずかしいことはありません。

「ああ、これは早口だ」「この板書ではわからない」ということがたくさん自分で見つけることができます。始めてみたときには冷や汗が出てきました。自分が生徒になった気分で自分の動きを見れるので、自分で見ていて眠くなったりもします。

この自分で客観的に、鏡を見るようにチェックをするという作業そのものが、一番参考になるのですね。

そういう思いがあって、毎回ビデオにとってデータを渡して、そのデータといっしょに、「○分○秒のこのシーンの声掛けは、こうしたほうがよかった」というメモをつけて渡しています。

これは過去の自分が一番欲しかったものなので、そういう指導になっているのですが、はたしてこれが良いのかどうかはよくわかりません。ただ、もし大学生の過去の自分を指導するとしたら、この大学生の自分としては、「授業の動画データ」+「その時々のプロからのアドバイス」は喉から手が出るくらい欲しいものです。

実は今でもぼくは授業を見直す時、またはYoutubeなどに授業動画をアップロードするときに、何度もこの方法でチェックをしています。もちろん今やってみても、いろいろとダメなところが客観的に見れて、散見されるので、やはり恥ずかしいという気持ちはかわりません。

実習生はどう思っているのでしょうか。授業がどんどんうまくなっているので、うまく使ってくれていると信じています。

みなさんはどのように実習生に教えていますか?面白い方法があったらぜひ教えてください(^^)

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プロフィール

桑子 研
桑子 研(くわこけん) 1981年群馬県生まれ。共立女子中学高等学校の理科教諭を務めるかたわら、サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など科学啓蒙書・参考書・絵本など10冊。東京書籍の教科書編集委員・ナリカサイエンスアカデミー公認講師。

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幼児から高校生までの科学実験教室をひらいています。また教師のための実験×ICT講座を全国で行っています。