教科書には絶対にのらない話題満載の物理本「アヒルの軌跡と超音速」

LINEで送る
Pocket

スクリーンショット 2014-04-02 15.22.32

物理のアタマで考えよう!

・クルマの運転は100km以下がいい理由ってわかりますか?

・雨粒は時速何kmで落ちてくるのでしょうか?

・アヒルが泳いだときに見られるV字型の軌跡はなぜ発生するのでしょうか。

素朴な疑問ほど実はよく考えると難しい、それがこれらの質問の答えです。

これらが答えられたら、もう大学院レベルかもしれません。

ぼくもなんとなくこうかな〜と思っていましたが、

恥ずかしい話、いろいろな誤解をしていたことが、わかりました。

−−−

先日物理の面白そうな本があるな〜と思って、
amazonでこちらの本を注文しました。

物理のアタマで考えよう!

いつもなら、書店で手にとって買うところですが、

直感的に面白そう!とおもってAmazonでポチっとやってしまったのですが、
これが大当たりでした。

内容はヨーロッパの物理学会の会誌にのった、
「ヨーロッパ物理学ニュース」をまとめて本にしたというものです。

著者は物理学者のヘルマン先生です。それを九州大学の村岡先生が私達にわかりやすいように、
丁寧に注釈をつけて、また関係のある順番に37話もある話題を並べ直したというものです。

スクリーンショット 2014-04-02 15.22.36

その中から1つ、ぼくがとくに面白いな〜と思ったものを紹介します。

それがアヒルが作るV字型の軌跡の秘密です。

例えば飛行機などで音速よりも速い速度で動こうとすると、
飛行機の先っぽあたりに音波が重なって、
「マッハコーン」というバリアができます。

このマッハコーンのバリアをやぶらないと音速以上の速度で動くことはできません。

このバリアをやぶるのが難しく、1947年にチャールズイエーガーという人が音速よりも
速い速度で飛行することに成功するまでに、

多くの人が失敗して命を失った人も多かったそうです。

では、このアヒルがつくるV字型の波形も、
もしかしたら水辺にできた「マッハコーン」なのではないでしょうか?

そうだとしたら、アヒルってなんてすごいことをしているんでしょう!と思いますよね。ワクワクしませんか?

その答えは!ぜひ本書を手にとって確かめてみてください。

1ページくらいの短な文字数で、あっさりと紐解かれます。

ただし、理解するためには、ケルビン波パターンなどの知識が必要です。
そのあたりまで含めて、説明をしてくれるというのがこの本の特徴です。

ささっと読んでも楽しいし、わからなかったところで立ち止まってペンをもってきて
いっしょに計算をしてみるのも楽しい、またケルビン波について気象学の本などを見て、
調べてみるのも面白いです。

これらのちょっとしたことを切り口にして、興味がバーっと広がるこちらの本、非常におすすめです!

ぜひ中高生からてにとってみてください!教科書にはかいていない、こまかな謎が楽しめます!

参考

物理のアタマで考えよう!
ジョー・ヘルマ…

ぼくも高校物理の内容を解説しました。

大人のための高校物理復習帳

科学のネタ帳の更新情報

ツイッターについては更新情報+科学全般、

フェイスブックGoogle+RSSについては更新情報について流しています。

科学のネタ帳オン
Google+


SNS登録はこちらから

プロフィール

桑子 研
桑子 研(くわこけん) 1981年群馬県生まれ。共立女子中学高等学校の理科教諭を務めるかたわら、サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など科学啓蒙書・参考書・絵本など10冊。東京書籍の教科書編集委員・ナリカサイエンスアカデミー公認講師。

全国で科学教室を実施中!

幼児から高校生までの科学実験教室を全国でひらいています。