幸運にも!プロ実験講師の裏側を見ることができた!

プロ実験講師の裏舞台を見てしまった…

先週行ったナリカサイエンスアカデミーでは、事前準備として1時間前に会場について、実験準備をしていました。実験室に入ると小森栄治先生がご自身が行われるNSAの実験準備をしている様子に出会いました。

挨拶をしてから、その隣で私も実験準備をしていたのですが、先生が作っていた電池が気になりました。「ダニエル電池」でした。

ダニエル電池(Wikipedia)

 ダニエル電池というものをぼくは恥ずかしながらはじめて見せていただいたのですが、硫酸銅水溶液が使われていて、透き通った青い色をしていました。中には、溶液が混ざり合わないようにする仕切りとして通常の「素焼き」の容器ではなく、ビスキングチューブ(浸透圧実験用セルローズチューブ)を使うことによって、小型化、軽量化していました。

モーターがくるくると回っていました。起電力は小さいようです。

 これなら廃液も少なくなって、生徒実験でも活躍しそうです。

またビスキングチューブがくっつかないようにするために、ひろげるために割り箸を使っていたのですが、「割り箸ではなくてタピオカストローのほうが良いのではないか」などとブツブツと言いながら、実験をしながら試されているということを間近に見て勉強になりました。

私も本などを見ながら、同じ実験をいろいろとしてみて、これはこうしたほうが簡単にできるなということをよく発見しています。実際にやってみると、また生徒の気持ちになってみると、改善点が様々に出てくるものです。それらの改善点から、新しい教材として、小型ペットボトルロケットや、アルミ箔ファラデーモーター、ワイルドミニ四駆から電池を一本抜く方法などが生まれました。

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小森先生も同じように実験をして、改善点を発見していることを見せていただき、手を動かしながら考えるという方法で間違っていないのだなということを再確認しました。

また膨大な知識のある先生でも、新しいことを常に試してNSAなどで教えていること、実験をしている様子がとても楽しそうだったということに、なかなか追いつくことができない秘密がよくわかりました。若さの秘密を見せていただいたようにも思います。

その次の日、ぼくは忘れ物をとりに会場のナリカにいったのですが、そのときにちょうど小森先生がNSAをしていました。炎の出る実験で、手で試験官を温めると炎の調節ができます。

後ろからのぞかせていただきながら、昨日の実験準備の様子を思い出していました。この実験の裏には膨大な時間、試行錯誤が隠れているのだな〜などと思いながら、見学させていただきました。

日々精進ですね。前向きな気持ちになりました。2日間にわたって貴重な瞬間に巡り会えた幸運にも感謝です。

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桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。