授業で気をつけたい「男子脳と女子脳」


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教える時に気をつけたい性差のこと

先日エキサイトビットのニュースに取り上げていただきました。

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「高校物理って結局、何だったの?」(後編)

この中で前編ではワールド・カフェ形式の授業形態について、

後半では記者さんが知りたかった、「高校物理って何だったのか?」ということについて
実際に学校にきて授業を見に来てもらって、授業を見てもらい、インタビューに答えてきました。

そこで以下のような発言をしていました。

「性別によって使う教材も変えています。女子に教えるときのポイントは、モノを擬人化することですね。女子の場合は、

中略

ぬいぐるみや人形、顔をかいた風船などを使い、上から手でつぶしてみる。すると、つぶれている様子から、上からの力がはたらいているのと同時に、床からの力がはたらいていることもわかるんです」

という発言をしていたのですが、その直後にいろいろなご意見をいただいたり、
散見しました。

それらのうちで、
「女子を馬鹿だと思っているんじゃないですか?」
というものもがあって驚きました。

物理が苦手な女子が増てしまう不幸の多くは、物理を男の先生が教えている学校が多いためではないのかと思っています。もちろんぼくもそうです。

女子校という特殊な環境で教えていて、やり方を大きく変更しないといけないなと感じました。
生徒に本当におおくの迷惑をかけたと思っています。たくさんの生徒が物理やぼくを嫌いになっていきました。

例えば力学であれば、目にはみえない力を見つけていく作業がどうしても必要になります。

このときに自分を含め、男子だとなんとなくできてしまう生徒が多いので、
「はじめに重力をひいて、その後にまわりに触れているものを探していくんだよ」

なんていってさらっと流していました。

でも机間巡視をすると、本当に多くの生徒がこれできないんです。

原因は、生徒ではありません。

ぼくの教え方にありました。

そして普段の様子をみていて、女子が得意なのは、人の感情を読み取ったり、またコミュニケーションを通して学び合うことなのだとわかりました。

このことから、力を書くときには、「顔をまず書いてね」「その物体の気持になってみてね」

などというと、すべて見つけることができるようになるんですね。

これらの方法をまとめたのが「ぶつりの1・2・3」という参考書の
「グミ発見法」や「3ステップ解法」なんですね。

もちろんこの話は一般的な話で、例外もあり、男子的な脳の女子もいますから、すぐに力がひける生徒もいます。
(これは逆のパターンもありますよね。女性的な脳の男子もいると思います)

グループワーク形式の授業に効果があるのも、たぶん女子のほうが大きいのかなと考えています。エキサイトの記事の前半で実践しているのがその話し合いの授業です。

というのも、女子は話し合うことが大好きだから、これをやるだけで寝る生徒がいなくなるためです。

情報交換をし合いながら、理解を深めていく様子が伺えます。

(もちろん例外はありえますが、傾向としてです)

男子の場合は、どうなのかというと、同じような教え方をするともしかしたら少し煩わしく感じるのではないかと思います。

どうでしょうか?男子校の先生がいましたら教えてください!

性差と教え方について学ぶ上で、また男子校や女子校ではたらく教師、必見の本がこちらです。

男の子の脳、女の子の脳―こんなに…

この本の著者レナードサックス先生は、

男子と女子は共学であっても、
数学・国語などの理解をするときに性差が大きく関わる科目は
別にして教えたほうがよいのではないかと提案をしています。

この本の中には、様々な場面での男子脳と女子脳が比較されていて、
いろいろ壁にぶつかりながらやってきた身としては、
体系的に理解をすることができました。

性差を考えた授業展開の工夫、いろいろなアイデアが現場の先生にはありそうです。

ぜひ教えていただければと思います。

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