ん?!教科書デジタル化は意味が無い?

e31f217320686616155b634499767657_s

先日このような記事を見つけて、面白い視点だなと思って読ませていただきました。
「教科書デジタル化」というデジタルを取り違えた残念な政策」

何が面白かったのかというと、デジタルの有用性はゆるいコミュニケーションにあり、
教科書をデジタル化することにはあまり意味がないのではないかという視点です。

この方のいうように、デジタルに置き換えたからといって、

デジタル教科書にしろ紙の教科書にしろ、
読む人は読むし読まない人は読まないのだと思います。

読むという行為では、まだまだ紙の手軽さにはかなわないので、
動画がついたり、音が入ったりして面白いものができたとしても、
デジタルに本を置き換えたからといって、それが教育現場でのイノベーションになるとは思えません。

ただこの方のいっているコミュニケーションという視点は面白いなと思いました。
このあたりは実は教科書会社もよくわかって作っています。
インタラクティブな教材などの開発を東京書籍さんと開発したりしていました。

記事でいっているのは、より進んだ形で、参加者の意見がそのまま授業をやるものに
フィードバックされる仕組み作りが大切なのではないかといっています。

ある講師のイベントで、ツイッターをプロジェクターで表示させながら、
講演をして参加者のコメントがみんなに見える形で授業をおこなっているものを
見たことがあります。これがデジタルのメリットだと記事ではかいています。

こういった仕組みも面白いとは思います!実際に参加をして楽しめました。

ただぼくの個人的な意見ですが、
教育に対するデジタルのうまみというものは、
コミュニケーション消費ではないような気がしています。

エンタメとしてはとっても面白いですね。

教育現場でのデジタルの使い方は、
デジタルをあえて使えるのに遠ざけるところにあるのではないかと思っています。

孤独になる時間を作ってあげること。

iPhoneがそこにあるのに、紙の辞書でまず調べてみる。
ヤフー知恵袋があるのだけど、ちょっとしたことを大人に聞いてい見る。
専門家に会いに行ってみる。講演会を聞きに行く。

広いネットの海に漕ぎ出さないで、自分のできるリアルな手段で試してみる。

そしてそれは、今は他の人はまずやっていないので、
すごい価値になってくる。

ネットに落ちていないものを拾ってくることができる。

下調べや、学習後の補強にデジタルを使ってみる。
そういったことの繰り返しが、
うまく使いこなすコツなのではないかと思っています。

実際にぼくは本を書く前などは、ネットはあまりつかわずに、
現場でえた生徒の話や、先人の本、そしてお風呂の中で考えながら、
本にしていきます。

本を書く段階では、言葉の使い方などよく調べるんですけどね。
今のところこのやり方が一番いいなと思っています。

みなさんは、どのような未来が良いと想像をしますか?

ぼくのかんがえはちょっとおじさん臭いのかもしれません。

ニュースレター

・ニュースレターはブログでは載せられない情報を配信しています。


 


科学イベントのお知らせ

全国で科学イベントを実施しています。詳しくは下のボタンからどうぞ。

桑子 研(くわこけん)
 1981年群馬県生まれ。サイエンストレーナーとして全国で実験教室やICT活用講演会を開いている。著書は『大人のための高校物理復習帳』(講談社)、『きめる!物理基礎』(学研)など10冊。