すごい!生きる知恵が一杯の「佐賀のがばいばあちゃん」


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おばーちゃんの生きる智慧!

磁石を引きずって歩くサイエンスおばーちゃん!

 これはスゴイ本です!

今回紹介する本『佐賀のがばいばあちゃん』は、

吉本の芸人であり、島田洋七さんが幼少期に過ごしたおばあちゃんの実話です。

少し前に人気になって、映画にもなった作品ですね。

ひさしぶりに読みなおして、また感動しました。

物語は島田さんの幼少時代の貧乏なときです。

おばあちゃんから教わった様々な「ケチ」な智慧が、

自然をうまく使った様々な工夫が面白いし、

また涙が出てくるような人情をさそう物語でもあります。

 

今回は3つのポイントに絞って紹介したいと思います。

 

ポイント1 おかれた環境で楽しむ

島田さんは幼少のころ大好きなお母さんのもとから

おばあちゃんに預けられます。

 

広島にすんでいたのに、ど田舎の佐賀へ。

預けられた初日に,いきなり薪でご飯を炊くことになります。

まさに「生きていくための生活」がはじまります。

 

亀仙人のところに修行にいったクリリンのような感じかもしれません。

常に驚きの連発がおこります。

 

毎朝小学生でまきを使ってご飯を炊く作業は、

とてもつらかったに違いありません。

 

そんなつらい毎日を過ごしているのに,おばあちゃんはいつも明るいのです。

 

「うちは明るい貧乏だからいい。」

といいきるおばあちゃん。

 

そんなおばあちゃんは腰にひもをつけて

 

磁石をつけて引きずりながら

仕事からかえってきます。

 

道中に落ちている鉄釘などを磁石で集めて、

鉄くずをばけつに投げ込み,

鉄くず屋に売りとばすためだそうです。

 

サイエンスおばあちゃん!

 

こんな運動エネルギーの活用法があるとは!!

必ず1つの行動で2つのことを使用とする姿に、

すっげ〜と思いました。

 

また近くの小川には水面すれすれに木がわたしてあり,

上流から流れてきた野菜や果物がその木に自然にひっかかり

それを集めるようなこともしています。

(上流には市場があり,川で洗っている野菜や果物が流れてきてしまうそうです)

 

 おばあちゃん曰く

「川のスーパー」!

 

・・・

 

きっとこのおばあちゃんはどんな環境でも,

その環境にあった方法を探して楽しく生きるすべを考えだすのでしょう。

 

ポイント2 視点を変えると世界が変わる

 

またおばあちゃんに成績のことについて相談すると,このように言われます。

 

「通知表は0じゃなければええ。1とか2を足していけば5になる。」

 

笑。私は立場上そんなふうにはいえませんが,確かに!と納得してしまいます。

 

さらには,こんなエピソードも。

 

島田「ばあちゃん、英語なんかさっぱりわからん。」

ばあちゃん「じゃあ、解答用紙に「わたしは日本人です」って書いておけ。」

島田「漢字も苦手で」

ばあちゃん「「僕はひらがなとカタカナで生きています」って書いとけ。」

島田「歴史も嫌いでなあ。」

ばあちゃん「歴史もできんと?

 

おばあちゃん

「過去にはこだわりません」って書いとけ!!!」

 

・・・

 

次にいきましょう。

 

ポイント3 隠れたやさしさを発揮する

 

この本のなかにはおばあちゃん以外にも,様々な魅力的な登場人物がでてきます。

 

例えば運動会では教室で一人,寂しそうに梅干し弁当を食べているのをみると,

(運動会では父親,母親がくるため一緒にご飯を食べる。でも島田さんのおばあちゃんは働いていますし、誰もきてくれません)

担任の先生は,おなかが痛くなったといって,自分の弁当を島田さんにくれるのです。

 

そのお弁当は,卵焼きなどが入った豪華な弁当で,梅干し弁当しか普段食べない徳永君はとても喜びます。

 

また豆腐屋は「くずれた豆腐」をいつも特別に安くおばあちゃんに売ってくれていました。

 

あるとき島田さんがおつかいをたのまれ、

くずれた豆腐を買おうとすると,

 

豆腐屋のおじちゃんが豆腐を見えないように

手でつぶして売ってくれていたらしいのです。

 

つまりわざわざお金がないことを知っていて、

島田さんのために豆腐をくずして売っていてくれたのです。

 

「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切。」

とおばあちゃんは言っていました。

 

こんなステキなサイエンスおばーちゃんの物語、ぜひ本書を手にとって読んでみて下さい。

映画もいいですが、本を読みながら泣けてきます。

20130924130129 今日の『科学のタネ』

生活の知恵の中には 科学の智慧が潜んでいる