「キロワット時」文系女子も絶対におぼえておきたい物理知識!
理系・文系にかかわらず知っておいてほしい知識があります。
それが「電気代」の計算にも使われている電力量のkWh(キロワット時)という単位です。
今回おぼえておいてほしいこと、それは、
1kWh ≒ 22円
ということ。
1kWhというのは、1000Whのことです(kはキロといい、1000の意味があります)。
また1Whとは1Wの消費電力の電気器具を1時間使い続けたときの
エネルギーのことをいいます。
そして電気代は1kWhあたりおよそ22円(東京電力)で計算されていて、
お金を支払っています。
つまり1kW(1000W)の電気器具を1時間使い続けると
22円かかるということになります。
これをおぼえておくと、さっと計算できるからとっても便利です。
例えば我が家の電気ストーブを見てみましょう。
電源をONにすると400Wか800Wかをダイヤルで選べます。
400Wにすると1つだけ電熱線がつき、
800Wにすると2つともつくような作りです。
たとえば寒かった日に800Wの出力で、
ぼくは自宅に帰る8時ころから12時ころまで4時間くらい使います。
そうすると1日あたり4時間、一月あたり30日とすると、120時間使うわけです。
800W×120時間=96000Wh=96kWh
となります。1kWhあたり22円なので、
96×22=2112円
となります。そう、暖房代だけで2000円くらい使っていることになるんですね。
ぜひいろいろな電気製品を調べて、電気代を計算してみてください。
ワット数が大きいものに電子レンジがありますが、
実はレンジはそこまでかかりません。使っている時間が短いからです。
僅かな電力であっても使っている時間が長いもの、
例えば冷蔵庫、そして驚くことに、薄型テレビ、結構すごいですよ。
ブラウン管に比べて省エネになったといっても、
その分画面が大きくなったり、大きな音を出したりしているため、
かなりエコではありません。
テレビ局がエコを訴えるなら、
まずは「テレビを消してください」と宣伝するべきなんですよね。
参考
電気代のことまで書いたこちらの本を書きました。