iPadで教育に革命が起こる!?起こらないよ。


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タブレットで教育に革命が起こる?
そりゃ真っ赤な嘘だ!
タブレットを授業に導入してみたので、
その嘘について考えます。

こりゃひどいぞ!

新聞や、ちょっとした技術者目線の教育改革の記事に

「今までの授業はダメだ!これからは電子黒板だ!タブレット端末だ!」

というような

現状否定 → 改革 → 新しい教育法

みたいな記事が多く出回っています(ぼくが目にするだけかもしれませんが)。

「何言ってるんだか。。。」

と言いたくなることが、本当に多い。この前もあるPC雑誌にのっていた、技術者がかいたタブレットバンザイ記事をみて、「だめだな〜こりゃ、わかってないな〜。」と思ってしまいました。

教育現場ではみんなわかっていることなんですけどね。一般的には、ICTが教育現場を大きく帰るとうたっています。

先ほどのPC雑誌の主張をまとめると、

「今までの教育はいかーん!でもタブレットを使えば、こんなに可能性がある。しかもiPadなら子供喜ぶ。さて、一人一台導入しよう!」

というものでした。

「現場目線まったくない!」

と憤りました。今までの教育方法だっていいところもたくさんあるはずです。

ぼくは未だに紙芝居プレゼンテーション法なんかも使っていますが、
まだまだ紙のあたたかみや、マグネットをつかって教師がつくったあたたかみのある教材が、
生徒に与える影響というのは大いにあると思っています。

でも、タブレット端末はたしかにすばらしい!

そんな中タブレット端末の購入をしました。iPadAirです。実はぼくはiPadは2台目で初代はもっていたのですが、全く使い物になりませんでした。

ですから、今回もそこまでは期待をしていませんでしたが、

自分の認識が大きく変わりました。

「これはすごいぞ!」

というものです。教育現場では革命にはなりえないタブレット端末ですが、
選択肢の一つとして使う必要性はやっぱりあると思っています。

革命ではなく、これは改善の1つとして使える。

これが現時点でのぼくの結論です。

どんなことに使えそうか?現場目線で考えてみる

タブレットをせっかくかったので、今までパソコンを利用していた教材をすべてタブレット端末に入れて授業に導入してみたのです。

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もっていく教材をPCからiPadにうつしてみた。

すると何が行ったのか?

よくあるICTバンザイの記事のように、これで授業が革命的に改善された!というようなことは

じつは起こりませんでした。

では何が起きたのか?というと、
例えば授業ないでの机間巡視などで、
iPadをノートのように持ちながら
生徒の質問がきたときに、

「ああ、それね!」

というようにして、
iPadで説明をすることができるようになりました。
これがPCだったら気軽に持ち歩きながら、
机間巡視はできません。

また放課後の質問にも大活躍です。

授業で説明したのと同じ動画を表示して
一緒に確認することができるようになったのです。

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そんな意味でも、東京書籍と共同開発したデジタル教科書に入れてあった、
インタラクティブ教材が大活躍でした。これは実は想定外だったんですね。

ただただ、楽しい物をつくろうと提案して作り上げていったことだったので。

ですから、「まさか、こんなことになるとは!!」という感じ。

しかも授業ではiPadに入れてあるようなデジタルな教材だけではありません。

実験室にあるバネなどを使った波の様子などや、
ストローで作った笛での唇の振動などを
体験させているため、生徒は授業を受けています。

そのあとにiPadに入った
デジタル教材で様子をもう一度見せたりして
確認をさせているのです。

つまり意識はしていなかったのですが、
記憶のアンカーが埋め込まれています。

そのため質問にきたときに、iPadにすべてを入れてあるので、
関連する授業の動画とともに説明ができるようになったおかげで、生徒から

「ああ!これのことだったんですね!」

というものが増えたのです!これがすごかった!!

よかった!!

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生徒がもってきた問題集を写真でとって電子黒板ソフト「Explain Everything」にいれて、
直接書きながら教えることができます。

このようなことは実はICTバンザイの記事の中では
ヒトコトも書かれておらず、

「授業に革命を起こす!」

みたいなことが書かれているわけです。

ぼくがタブレットを導入したことによって、
すごいな!と思ったのは、授業の革命、ではなく、
授業の改善でした。

つまり今までの授業の延長線上にタブレットがあったというのが
ぼくの発見でした。

タブレットはたしかにすごい、
そしてそれはぼくは「革命的なもの」ではないと考えています。

繰り返しますが、それは「改善」の1つです。

「反転授業」も別に革命ではなく「改善」の1つではないかと現場では思っている先生が大勢います。
だって反転授業なんかとっくにやっていたことですから。

単にビデオ授業が加わっただけだということも言えるわけです。
(ただそのビデオのインパクトは確かにあるんですけどね
ひっくり返すという流れ自体はとくに目新しいことではないわけですね。)

従来の授業とともに、使える道具や授業形態の1つです。

iPadを導入して、反転授業を導入して、
もし革命というか大きな転換があるとすれば、
それは「教師自身の意識の変化」だけでしょう。

同じ「タブレット端末はすごいぞ!」という意見でも、
このように雑誌での記事と現場感覚の感じは、
まったく違う感想になるわけです。

そして雑誌が指摘していないことのより大きなことは、
iPadなどのタブレット端末を使いこなすためには、
今までの教育といわれているスキルも大いに大切だし、
それがベースとしてなければ、うまくいかないということにあります。

だから反転授業にしても、アクティブラーニングにしても、
黒板一つで一方向の授業でも十分できるということが
教師自信にないと、フワフワとした授業になってしまいます。

これが今までの授業方法をよく学ぶ必要性ですよね。

ただもう一つ思ったことは、

これはすごい!と煽っている雑誌などを疑いつつも
最前線に見をおいておく必要があるなと感じていることです。

起こっていることの最前線にいることで、
技術を作った人も、現場でも考えつかなかったような
化学変化が起こる可能性があるからです。

こちらの記事も御覧ください。実際にぼくがたずさわった
インタラクティブ教材を紹介しています。

教師が授業で使うための教材開発を東京書籍とやりました。

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ふわふわしない教材作りに携わっていきたいなと思っています。

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