タブレットは全生徒1人1台の前に、全教師が先じゃない?

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タブレットは必要なのか?
考えてみました。

あなたの学校では、タブレット端末ありますか?

メルマガ登録者のお手元に先週お送りしたニュースレター
「iPadの現場活用法 vol 64」はとどきましたでしょうか?

この記事は、ある雑誌に寄稿したものに加筆してみなさんにお届けしたものです。

学校現場の目線からみて、

iPadがどう使えるのか?

実際にどう使っているのか?

生徒に必ずしも1台必要なのか?

などについてまとめた内容です。

ぼく自身は自腹でiPadを買って、
授業にはかかさずにもっていっています。

ではiPadはどれくらい授業で使えるかというと、
それなりに使えます!すごいかわった!というわけではないのですが、パソコンと比べると、断然に使えます。

というのもiPadに写真や動画教材などをたくさん入れていくと、
ちょっとした話題になったときにすぐに生徒に見せられるからです。

つまり授業の流れの中に当初準備をしていない状態でも、
気軽に画面を見せることができる。
これが大きいと思っています。

パソコンだと、これを見せるんだ!ときめて、持っていきますよね。
それがタブレットだと、授業の流れの中で扱えるというのが良い点です。

ここで聞きたいことがあるのですが、

みなさんは生徒1人1台タブレットが必要だと思いますか?

ぼくは効果はあるかもしれませんが、
それは「学校にいる全教師」が「1人1台タブレットを持つこと」と比べると、
効果は低いと思います。

というのも、現場では教師がタブレットで何ができるのかがわかっていないので、
生徒に渡しても、教師自信の指示として、授業に有効だと思われる指示が出せず、

つまり教師自身が習熟していないと、生徒に渡したところで、
有用な活用ができないからです。

もちろん興味のある教師は、学校に数台あるタブレットを借りたりして、
研究を重ねるでしょう。

でも普通の教師はどうでしょうか。非常にハードルが高い気がします。

だから外部の方が作った指導案などの
おしきせのもの(少ない実践例のもの)しかできないような気がします。
(習熟した教員は別でしょうけど)

今の段階では、普通の教師含めて、
ひろくアイデアを出しあうことが大切だと思っています。

生徒の成長に寄与する本当のアイデアというのは、
ぼくのようなマニアックな教師ではなく、
もっと生徒の気持ちがよくわかる、女子校であれば女性の先生方、

それらの先生方がお持ちのような気がしています。

だからまずは、

「学校にいる全教師がiPadを持つ」

これがあって、

「こういうことがやりたいから、生徒に配ろう!」

となる流れが自然であり適切であるはずです。

でも補助金というのは、基本的に生徒が使う用途の場合のみ、おりたりします。

生徒に配ることは、確かに話題性はたしかに大きいでしょう。
何か税金をしっかりつかってやった感もありますし。

でも話題性だけで、結局は意味があるのでしょうか?

それを授業に組み込む教師側が置いてきぼりにされているような、
そんな感じを受けます。

まずは教師に配れるような補助金の仕組みにしてほしいものです。

ぼくのようにマニアックな教師が自腹で買っている今の状態では、
やはりなかなか広まるということはありえないでしょう。

このあたりみなさんはどうお考えですか?

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